「頑張っても、頑張っても結果が出ない」
努力が報われないときは、誰にだってある。
だが、その努力は無駄ではないと、この記事に書いた。
頑張っても結果が出ない以前に、”頑張れない”人もいるのではないだろうか。
僕も正直、頑張るのは苦手だ。自分に甘い人間である。
そんな頑張れない人が頑張れるにはどうすればよいか?
どうすれば”頑張れない人が頑張れるようになる”のか。
恒常性維持機能により、考えるだけでは価値がない
頑張る以前に、あれこれと悩んで結局行動できない。
「失敗したらどうしよう」
「何のために、どうやって頑張ればいいのか」
あれこれ考えた末、何も行動しない。
僕もそうだ。
「新しいこのプロジェクトに参加しないか? 別に強制じゃないけど。」
1年前、上司にこんなことを打診された。
やりたいプロジェクトではなかったが、上司の推薦や参加したくてもできない人がいることを踏まえると、参加すべきか悩んだ。
1週間、考えた末に辞退した。
いまとなっては、参加しとけばよかったと後悔している。
プロジェクト自体は失敗に終わったが、新しい試みと難易度の高さもあったので、メンバーはやり遂げただけで評価された。
なぜ、あの時に頑張ってプロジェクトに参加しなかったのか。
「面倒くさかった」からだ。
やったこともない、挑戦的で難しい、興味もない新しいプロジェクトに、ただ「面倒くさい」という理由で参加する気が起きなかった。
ここで、ある仮説が生まれた。
「考えれば考えるほど、人は面倒くさくなり、行動しなくなるのでは?」
色々と調べてみると、結論はその通りだった。
人には、「恒常性維持機能(ホメオスタシス)」が備わっており、体の生命活動を維持するために最適な状態で居られるように、脳によってコントロール(制御)されている。
例えば運動によって体温が上昇すれば「恒常性維持機能」が働き、汗をかいて平熱まで下げようとする。
また、この「恒常性維持機能」は物理的な身体だけではなく、マインドにも働いている。
先ほど、僕は”新しいプロジェクトへの参加”に対し、「面倒くさい」と考えて辞退した。
これは「恒常性維持機能」により、”新しいことは危ないからやるな!”と、無意識に脳がリスク回避したのである。
これが行動できなかった原因だった。
きっと、恒常性維持機能により、考えれば考えるほど行動できなくなるのだろう。
行動するかどうかを考えると、様々な情報が入り、無意識に「これは自身の生命活動に危険がある」と判断したら、即座に行動できなくなる。
よく聞く、「考える前に行動しろ!」という言葉は、あんがい理にかなっているのかもしれない。
では、どうすれば行動できるのか?
頑張れる人になれるのか?
一人の人間の中で二つの願望がぶつかりあっている
頑張って行動できる人になる秘訣が、四つ話のクローバーという哲学書に書いてある。
この本で、サラリーマンをクビになった無職の男が、とある会長に「成功法則」を教えてもらう話がある。
その男は、会長にこう言われる。
なぜ世の中の多くの人が、思ったように頑張ることができないのか。
その理由を一言で言えば、『一人の人間の中で二つの願望がぶつかりあっている』からだ。
四つ話のクローバーより引用
願望がぶつかりあっているとは、 どういうことか?
僕の例でいうと、先ほどの新しいプロジェクトに「参加してみたい願望」と「参加したくない願望」がぶつかっていたのだ。
参加すれば様々な経験と実績を積めるが、仕事が増えて残業や責任が発生してしまう。
異なる願望がぶつかりあっていた。
この本では、そんな気持ちでいる人間は、「頑張ることができない」と語る。
じゃあどうすれば、叶えたい願望を選択し、頑張ることができるのか?
大きな願望を持てば、小さな願望を従わせられる
願望同士がぶつかり合い、自分に負けてしまう。
そんなことは、誰にでも起こりうる。
自分の最大の敵は自分、とよく聞く。
自分に負けないために、叶えたい願望を選択して行動するために、どうやればいいのだ。
この本では、対処法をこう説いている。
願望を大きく育てることができれば、今まで面倒くさかったり嫌だと思っていたことも、その願望を叶えるための『やりたい』ことに変わる。
四つ話のクローバーより引用
つまり、大きな願望で小さな願望を従わせれば、自分の願望を叶えることができるようだ。
僕は新しいプロジェクトが「面倒くさい」と、小さな願望を選択して辞退してしまった。
もし、この新しいプロジェクトをやれば、「もっと仕事がデキるようになり、働くことが楽しくて、女からモテる」という大きな願望を抱いていたら、参加していた。
この教訓として、嫌だな、面倒だなと頭で考えてしまったとき、自分が叶えたい大きな願望を準備している。
よく分からない仕事を振られても、「この仕事をやった先にしか、やりたい仕事はこないし、モテない」と、前向きに願望を抱くようにした。
そうすると、大抵のことには2秒で「はい」と言えるようになる。
「はい」と言ったら、行動するしかない。
行動したら、頑張るしかない。
頑張れない人は、大きな願望で小さな願望を従わせれば、頑張れる人になるのだ。
まとめ
頑張れない人は、大きな願望で小さな願望を従わせれば、頑張れる人になる、という記事でした。
・恒常性維持機能により、考えれば考えるほど人は行動できなくなる
・大きな願望で小さな願望を従わせれば、自分の願望を叶えることができる
・頑張れない理由は、一人の人間の中で二つの願望がぶつかりあっているから
その結果、頑張れない人は、大きな願望で小さな願望を従わせれば、頑張れる人になる
僕も日頃から、やりたいけどやれないことに対し、どうしたらやれるのか、どうしたら大きな願望で打ち消すことができるのか、引き続き考えたいと思います。
以上。
今日はこんなところで。
−書き手−
キャリアコンサルタントのはるきち(@harukichi_macho)
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