「頑張っても、頑張っても結果が出ない」
努力が報われないときは、誰にだってありますよね。
頑張っても結果が出ない以前に、”頑張れない”人もいるのではないでしょうか。
私も正直、頑張るのはとっても苦手です。
自分に甘い人間でした。
勉強にしろ仕事にしろ、人の目が届かないところでは手を抜いてしまうこともありました。
「漫画やYouTubeを見て、ダラダラと時間が過ぎるのを待つ」そんな日すらあったくらいです。
そんな頑張れない自分が、少しでも頑張れるようになるきっかけとなった本があります。
「頑張れない人が頑張れるようになる方法」が「四つ話のクローバー」には詰まっていました。
恒常性維持機能により、考えるだけでは価値がない
小説「四つ話のクローバー」の話の前に、少し私の話をさせてください。
私は頑張る以前に、あれこれと悩んでは、結局行動できない性格でした。
「失敗したらどうしよう」
「何のために、どうやって頑張ればいいのか」
あれこれ考えた末、何も行動しない、そんな人間。
「新しいこのプロジェクトに参加しないか? 別に強制じゃないけど。」
数年前、上司にこんなことを打診されました。
やりたいプロジェクトではなかったけど、上司の推薦や参加したくてもできない人がいることを踏まえると、参加すべきか悩んだのです。
1週間、考えた末に結局そのプロジェクトを辞退しました。
プロジェクトが始まった後になり、参加しとけばよかったと悔やんだのです。
プロジェクト自体は失敗に終わったのですが、新しい試みと難易度の高さもあったので、メンバーはやり遂げただけで評価されていました。
何よりも、参加したメンバーはイキイキとしていたんですよね。
なぜ、あの時に頑張ってプロジェクトに参加しなかったのか。
悩んだ末に「面倒くさい」と行動をためらってしまったのです。
やったこともない、挑戦的で難しい、興味もない新しいプロジェクトに、ただ「面倒くさい」という理由で参加するという行動を起こせませんでした。
ここで、あることに気づいたんです。
「考えれば考えるほど、人は面倒くさくなり、行動しなくなるのでは?」
色々と調べてみると、結論はその通りでした。
人には、「恒常性維持機能(ホメオスタシス)」が備わっており、体の生命活動を維持するために最適な状態で居られるように、脳によってコントロール(制御)されています。
例えば運動によって体温が上昇すれば「恒常性維持機能」が働き、汗をかいて平熱まで下げようとします。
また、この「恒常性維持機能」は物理的な身体だけではなく、マインドにも働いているそうです。
先ほど、僕は”新しいプロジェクトへの参加”に対し、「面倒くさい」と考えて辞退しました。
これは「恒常性維持機能」により、”新しいことは危ないからやるな!”と、無意識に脳がリスク回避したのです。
これが行動できなかった原因だったと推察されます。
きっと、恒常性維持機能により、考えれば考えるほど行動できなくなる可能性が高いでしょう。
行動するかどうかを考えると、様々な情報が入り、無意識に「これは自身の生命活動に危険がある」と判断したら、即座に行動できなくなってしまいます。
よく聞く、「考える前に行動しろ!」という言葉は、あんがい理にかなっているのかもしれない。
では、どうすれば行動できるのでしょうか?
頑張れる人になれるのでしょうか?
一人の人間の中で二つの願望がぶつかりあっている
頑張って行動できる人になる秘訣が、「四つ話のクローバー」というビジネス小説に書いてありました。
「四つ話のクローバー」で、サラリーマンをクビになった無職の男が、とある会長に「成功法則」を教えてもらう話があります。
その男は、会長にこう言われました。
なぜ世の中の多くの人が、思ったように頑張ることができないのか。
その理由を一言で言えば、『一人の人間の中で二つの願望がぶつかりあっている』からだ。
四つ話のクローバーより引用
願望がぶつかりあっているとは、 どういうことか?
僕の例でいうと、先ほどの新しいプロジェクトに「参加してみたい願望」と「参加したくない願望」がぶつかっていたんです。
参加すれば様々な経験と実績を積めるが、仕事が増えて残業や責任が発生してしまう状況でした。
異なる願望がぶつかりあっています。
「四つ話のクローバー」では、そんな気持ちでいる人間は、「頑張ることができない」と語ります。
じゃあどうすれば、叶えたい願望を選択し、頑張ることができるのでしょうか?
大きな願望を持てば、小さな願望を従わせられる
願望同士がぶつかり合い、自分に負けてしまいます。
誰にでも起こりうるでしょう。
「自分の最大の敵は自分」、とそんな話もよく聞きますよね。
自分に負けないために、叶えたい願望を選択して行動するために、どうやればいいのでしょうか?
「四つ話のクローバー」 では、対処法をこう説いています。
願望を大きく育てることができれば、今まで面倒くさかったり嫌だと思っていたことも、その願望を叶えるための『やりたい』ことに変わる。
四つ話のクローバーより引用
つまり、大きな願望で小さな願望を従わせれば、自分の願望を叶えることができるようになるという話。
僕は新しいプロジェクトが「面倒くさい」と、小さな願望を選択して辞退してしまったのですから。
もし、この新しいプロジェクトをやれば、「もっと仕事がデキるようになり、働くことが楽しくて、女性からモテたい!」という大きな願望を抱いていたら、参加していたと思うんです。
この教訓として、嫌だな、面倒だなと頭で考えてしまったとき、自分が叶えたい大きな願望を準備しています。
よく分からない仕事を振られても、「この仕事をやった先にやりたい仕事が待ってるはず!この仕事で結果を出せば、女性からモテるぞ!」と、前向きに願望を抱くようにしました。
そうすると、大抵のことには2秒で「はい」と言えるようになるんです。
「はい」と言ったら、行動するありません。
行動したら、頑張るしかないのですから。
頑張れない人は、大きな願望で小さな願望を従わせれば、頑張れる人になるんです。
NARUTOを見てください。
火影になるという大きな願望のために、彼は数々の小さな願望を従わせて火影になりましたから。
まとめ
小説「四つ話のクローバー」より、頑張れない人が頑張れる人になる本質を知る記事でした。
↓本日紹介した本
・恒常性維持機能により、考えれば考えるほど人は行動できなくなる
・大きな願望で小さな願望を従わせれば、自分の願望を叶えることができる
・頑張れない理由は、一人の人間の中で二つの願望がぶつかりあっているから
その結果、頑張れない人は、大きな願望で小さな願望を従わせれば、頑張れる人になる
私も日頃から、やりたいけどやれないことに対し、どうしたらやれるのか、どうしたら大きな願望で打ち消すことができるのか、引き続き考えていきます。
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今日はこんなところで。
−書き手−
キャリアコンサルタントのはるきち(@harukichi_macho)