サラリーマンとなれば、会議やセミナー、様々な場面で質問を求められるシーンがある。
質問を求められた際、「トンチンカンな質問したくない」と、物怖じする若い人も多いだろう。
僕も昔はそうだった。
だけど、こうしてサラリーマンを8年もやると、そうは言ってられなくなった。
よい質問力がないと、仕事での手戻りが増えたり、自分のビジネススキルが向上していかない。
さらにいうと、質問をすることで人から評価もされる。
質問とは、人の話を聞かないと出てこないし、質問することで話し手に様々な気づきを与えるからだ。
そんな、サラリーマンにとって重要な質問力について本日は書く。
この記事を読めば、質問力がない人が明日にでも良い質問ができる。
質問とは何か?
そもそも質問とは何か?
【質問とは・・・】
わからないところや疑わしい点について問いただすこと。また、その内容。
コトバンクより
つまりは、「わからないことを相手に聞いて、明確にする」ことである。
学生時代や社会人になって間もないころは、「わからないことは積極的に質問してください」と、教わってきたはずだ。
仕事では特に、相手の話を受けてから「質問ありますか?」と、日常的に質問を活用するシーンは多々ある。
質問は大きく2つに分類される。
①自分がわからない点について聞くための質問
②自分の認識が合っているか確認するための質問
①は、単純に相手の話を聞いてわからない情報について問うこと。
②は、相手の話を聞いて自分では理解できたつもりだが、本当にその認識で間違っていないかを確認するために問うことである。
仕事の場では、①と②の両方が日常的に使用され、特に使い分ける必要はないが、①に比べ②の方が話し手は質問に答えやすい。
ではまず、なぜ質問をする必要があるのかについて考えたい。
なぜ仕事で質問をする必要があるのか?
質問をすることで「わからないことを相手に聞いて、明確にする」のだが、なぜ質問する必要があるのか。
質問する目的は、情報を相手と共有することで、自分との共創価値を作ることである。
もっと噛み砕くと、質問により相手と自分の認識を統一させ、次のアクションを起こすきっかけづくりをするためなのだ。
たとえば、後輩に「資料の作り方」を教えた先輩がいたとする。
先輩が「質問あるかな?」と後輩に聞くと、このように質問がきた。
「先輩、この資料は一体何ページにおさめたらよいですか?また期限はいつですか?」
先輩はこの質問を受け、「資料は10ページ以内で期限は来週中でお願いしたいかな」と答える。
このように、質問には情報を相手と共有することで、仕事が次へと進むためのアクションに繋がる大切な役割がある。
これが質問することで得られる、共創価値である。
さて、質問する意味はわかったけど、具体的に良い質問をするためのテクニックについて説明したい。
質問力を向上させるAs is/To be
相手に「イイね!」と唸らせる質問をするには、技術がいる。
その技術を支える考え方とは、
「As is/To be(アズイズ/トゥ一ビー)」といわれる考え方だ。
「As is/To be」とは、理想と現状を比較して問題を可視化するフレームワークである。
図にするとこうだ。
理想と現状を比較して問題を可視化するフレームワーク「As is / To be」【問題発見】
これを質問に当てはめるとこうだ。
As is:相手の話を聞いて自分が理解していること
To be:自分が理解したことを元に考えたけど分からないこと
→As isとTo beを繋げるアクションが質問。
図に表すとこんな感じ。
さらに先ほどの質問例に当てはめるとこうなる。
これについてもう少し知りたい方は、コチラの動画をどうぞ。
「As is/To be」の質問の仕方について詳しく説明しています。
ここまでの内容を頭に入れ、質問をすれば怖いもの知らずになる。
人に質問する時は、自分が理解していること(As is)を先に述べ、考えて分からなくて知りたいこと(To be)を質問すればよい。
ただ、これだけの話である。
この質問のやり方を覚えれば、質問力がない人の悩みは解決するだろう。
まとめ
僕が新人の時、何を質問すればよいのか、そもそも質問してよいのか不安で仕方がなかった。
だが、それでいいのだと思う。
質問の仕方も分からなければ、なぜ質問すればよいのか、新人の時はさっぱりだったから、なぜ質問が大切なのか、どうしたら良い質問ができるかを考えた。
結果、「質問力がない人は、As is/To beの考えを元に質問すれば解決する」という結論に行き着いた。
僕と同じように、質問力がない人にとって、本記事が少しの勇気と元気を与えることができたら、これ以上の喜びはない。
共にがんばりましょう。
以上。
今日はこんなところで。
−書き手−
キャリアコンサルタントのはるきち(@harukichi_macho)
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