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秒速で仕事のコスト削減に繋がる魔法「ECRSの法則」とは?

「A現場のコスト削減よろしく」

 

そう頼まれたとき、あなたはどうやって仕事に取り組むだろうか?

 

これから話すことは、

「しゃっ!A現場のコスト削減すればいいのか!楽勝だぜ!」

と思う人には響かない話かもしれない。

 

だけど「どうやってコスト削減すればいいのか分からないよ…」と悩むあなただったら、読む価値はある。

 

コスト削減というと「費用を削ればいいんでしょ?」と安直な答えは誰にだって出せる。

 

だが、「どうやって費用を削るのか?」この問いにつまずく人は多い。

 

頭では分かっているつもりでも、ビジネスの現場では実践できないケースが実に多い。

 

”言うは易く行うは難し”という言葉通り、簡単にコストなんて削れる訳がないのだ。

なぜなら、コストを削ることは僕らの生活でいう”節約”だから。

 

”節約”をする時、多くの人はストレスが掛かる。

本当は生ビールを飲みたいけど、発泡酒で我慢するサラリーマンにぜひ聞いてほしい。

 

いま発泡酒を飲んでいるサラリーマンに「明日から費用を削減のため、お酒は禁止」といったら、怒ることだろう。

 

費用を削ることは難しいのだ。

 

だけどそんな中、僕が8年間のサラリーマン経験で培った、最も効率的にコスト削減を行う魔法の法則について話したい。

 

 

ECRSの法則とは?

コスト削減をする上で様々な考え方があるが、誰でも簡単にアイデアを生み出して実践向きな思考法がある。

 

「ECRSの法則」だ。(イクルスの法則と呼ばれる)

ECRSとは?

ECRSとは、業務改善を実視する上での、順番と視点を示したものである。E;Eliminate(排除)

C;Combine(結合と分離)

R;Rearrange(入替えと代替)

S;Simplify(簡素化)

 

それぞれの英語の頭文字を選択したものをECRSと呼称している。

 

 図に表すとこうだ。

ECRSの4原則とは

ECRSの4原則とは【カイゼン用語】|カイゼンベースより

 

E・C・R・Sそれぞれの対策案を立案したら、必要コスト、実現の容易性、改善後の効果などの点から評価し、優先順位をつけて実施に移していくのが一般的だ。

 

僕のおすすめは、改善効果が全体の8割におよぶ対策案のみをスピーディーに実行に移すようにしている。

 

その理由は、考えすぎて仕事が遅い人は、パレートの法則を知れば、鬼速で仕事が終わるという記事で説明しているので、ぜひ一読願いたい。

 

それでは、ECRSの具体的な使用場面について話を移していこう。

 

これまでにECRSの法則を活用した具体例

ECRSの法則は、コスト削減にうってつけの思考術だ。

なぜなら、ECRSは業務改善を目的とした思考術であることから、生産性向上に寄与する考え方だから。

 

僕が働いている製造業において、生産性が向上するとは、安くモノを作ることが可能になるということだ。

 

安くモノをつくった分、発生した利益で設備投資や新製品の開発、株主への配当金などで還元することができる。

 

そんなECRSを活用して僕が業務改善した例を参考に共有する。

 

①E;Eliminate(排除)

”排除”とは、よくあるコスト削減の手法だ。

景気がよかった時に人員を増やしたが、仕事が減りリストラを行うことが最たる例だ。

 

僕の経験では、”排除”することが最も人からの反感を買いやすいので注意している。

 

いままでは問題なかったのに、いきなりコスト削減のために排除したことで困る人が沢山いるからだ。

 

たとえば、僕が過去に”排除”した例でいうと、現場で1Fにある工具を排除して、2Fにその工具を移動した。

 

仕事の8割は2Fで必要な工具だと周知の事実だったから、何も問題ないと僕は考えた。

 

だが、蓋を開けてみると、2割の仕事ではその工具を1Fで使うため、1Fにも工具は必要だと訴える人が現れたのだ。

 

最終的には丁寧に説明して話して和解したが、何かを”排除する”ときに批判はつきものだと学んだ。

 

②C;Combine(結合と分離)

”結合と分離”とは、

「2つの作業を同時に行なうことは出来ないか」

「2つの機能を合体させることは出来ないか」

と考えるケースが多い。

 

よくあるのは生産工程の最適化だ。

A現場の生産ラインで、5名でA〜E工程を作業していたのを、4名にしてA〜Dにすることがある。

 

DとEの工程は1人でもやれることを検証し、結合したのだ。

 

③R;Rearrange(入替えと代替)

”入れ替えと代替”は、

「作業手順を入れ替えることは出来ないか」

「作業工程を入れ替えることは出来ないか」

という具合に作業順番を変えたり代替させることで、効果を得る方法だ。

 

僕の例でいうと、職場にあるリースしているプリンタが過剰性能だったので、スペックを落として安価なリース代のプリンタに変更してコスト削減に成功した。

 

また、作業手順や工程を入れ替える際は、工程中に最も律速(仕事スピードを制限)する仕事に焦点をあてる。

 

A〜Eの工程で、10時間が掛かるとする。

Cの工程に5時間を要することが判明し、A工程の前の一番最初にC工程を持ってくることで、作業時間が何と5時間も削減できる例があった。

 

④S;Simplify(簡素化)

”簡素化”は、「E(排除)C」(結合と分離)「R」(入替えと代替)が終わったのち、最後に検討する視点が、「S」(簡素化)だ。

 

削れるところを削り、残された課題に対して簡素化することで生産性が向上する。

 

たとえば、100個の検査サンプルをしなければならない商品を、どうにかECRにより10個で済むように改善したとする。

 

最後に、様々な分析や統計手法を用いて、1個のサンプルで簡素的に検査サンプルが完了を目指すのだ。

 

 

ここまで完了すれば、かなりのコスト削減効果が期待できるだろう。

 

まとめ

 秒速で仕事のコスト削減に繋がる魔法「ECRSの法則」について書いた。

 

これからコロナによる経済情勢の不安が叫ばれる中、各企業がこぞってコスト削減に取り組むだろう。

 

それに備えて、いまからできるコスト削減アイデアを「ECRSの法則」を用いて自分で準備しておくとよい。

 

 少しずつ、仕事で貢献できることを増やしていくつもりで共に実践していこう。 

 

以上。

今日はこんなところで。 

 

−書き手−

キャリアコンサルタントのはるきち(@harukichi_macho) 

 

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