「失敗と書いて成長と読む」
元プロ野球選手で監督だった、野村克也さんの言葉を思い出しませんか?
これを表現した言葉は、古今東西の人々が語る。
この言葉は、「失敗を成長の糧とする意識」を心に刻む、最高の表現だと思う。
そんなことを考えながら、YouTubeを漁ると、ヒカキン氏の卒業式動画を発見。
1年前ではありますが。
こちらの動画では、”失敗”についてどう対処すべきか、卒業生へのメッセージを述べています。
結論から話すと、すばらしい卒業メッセージでした。
コロナウイルスの影響で、卒業式が行われない学生たちがいる。
その彼らの門出を祝うに、ふさわしいスピーチなんです。
では、具体的に何がすばらしかったのでしょうか。
- ヒカキンが語る、何歳になっても失敗は人生につきもの
- 人生は長距離走だから、一度の失敗で終わらないから行動すべき
- 失敗は資産になり、成功よりも失敗に価値がある
- 失敗は人生のプラス要素になる
- まとめ
- キャリアの悩みはプロに相談するべし!
ヒカキンが語る、何歳になっても失敗は人生につきもの
早速ビッグな失敗を繰り出してくるヒカキン氏。
ポケモンでいうと、初めて草むらに入ったばかりの僕が、レベル100のポッポに出会ってしまう衝撃。
多分、僕が220万円の財布を落とす日は、近い将来かならずと言っていいほど、ない。
だが、人生・仕事での「失敗」は誰にだってあるでしょう。
人生には、必ず行動して失敗する瞬間がある。
「失敗」は誰だって怖い。
怖がっている僕に、尊敬する先輩はこんなことを教えてくれたんです。
「失敗をしない人間は、何もしない人間だけだ。」
確かにそうかもしれない。
しかし、何か行動を起こす度に「失敗」はつきもの。
多くの人は「失敗」したくないじゃないですか。
失敗したら”自分に絶望する”から。
それを知った大人は、何もしなければ失敗しないことに気づき、行動をやめてしまう。
「失敗するかもしれない、だったら最初から行動しない方がいい。」
これは間違いではないです。
「失敗したくなければ、行動しない」のは、理にかなっている。
だが、それでよいのでしょうか。
僕が尊敬するクルクルパーマに、以前こんなことを言われました。
誰もが「失敗」することは怖い。
だけど行動して、「失敗」を乗り越えた先に新しい自分が待っているのでは?
人は生まれた瞬間、本能的に成長する生き物といわれています。
変化する生き物なんです。
これをダーウィンの「進化論」ではこう述べています。
『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』
我々は生きるために「失敗」を恐れ、自分の行動を制限して変化を恐れてはならないかもしれない。
だったら「失敗」を乗り越えるほかないじゃん。
では、「失敗」をどうやって乗り越えればよいのでしょうか?
人生は長距離走だから、一度の失敗で終わらないから行動すべき
「失敗やマイナスな出来事は長いマラソンでみたら、プラスに変えられる。」
そんなこと頭で分かっても、いざ挑戦しようとすると足がすくんでしまう。
では、どう失敗を克服し、また挑戦できる強靭なメンタルを身につけられるのでしょうか。
ある警察官が、教えてくれたんです。
両さん…。
両さんやヒカキン氏も言うように、”失敗を失敗で終わらせず、プラスに変える”ことが重要なのだと考えます。
じゃあ、どうすれば失敗をプラスに変えれるか?
それは、”全力で本気の失敗をするしかない”。
クルクルパーマも語っています。
中途半端に「失敗してもいいや」と行動してはダメ。
失敗したとき、「もうやめよう」と簡単に逃げれてしまうから。
しかし、”全力で本気で行動”して失敗した時、ものすごくショックだが、大きな反省を得ます。
反省することで、「次はもっとこうしたい!挑戦したい!」と考えるのでは?
また、「失敗」は人生にとって他にも重要な役割を果たします。
失敗は資産になり、成功よりも失敗に価値がある
ヒカキンは220万円の財布を落としたことを、自信の動画コンテンツに昇華し、笑いに変えたんです。プラスに変えました。
”失敗は*資産になる”ことを証明しています。
*ここでの資産は、将来価値を生むであるモノを総称して定義している
あなたは、”成功体験”と”失敗体験”どちらが資産価値があると思うでしょうか。
僕は”失敗体験”の方が価値があると考えています。
資産には以下の図のように、”減価償却”という原則があるんです。
これは、年月が経つにつれ、価値が減少するという話。
”成功体験”をこの減価償却に当てはめると、陳腐化されて価値がなくなるまでの寿命が短い。
”失敗体験”をこの減価償却に当てはめると、陳腐化されず価値がなくなるまでの寿命が長い。
たとえば、僕の成功体験でいうと、高校時代に自転車ロードレースの”インターハイ出場”を果たしています。
これを社会人のいま、活かそうと思うと、資産価値があまりない。
とっくに価値がなくなってしまったのです。
僕の失敗体験で、高校時代にロードバイクが両輪パンクして、45km離れた自宅まで押して帰った辛い失敗があります。
この失敗体験は、社会人になったいまでも活きているんですよ。
どう活かしているかというと、「なくて困るものは予備を持ち歩く」という行動を取るようにしているんです。
これは、自転車がパンクした際、予備のチューブを持ち歩いていなかったことを教訓に得たのです。
財布を落として盗まれていいように、長財布と別にがま口財布をポケットに忍ばせています。盗まれちゃダメだけど。
ボールペンは常に2本持ち歩いたりしています。
こんな感じで反省を活かし、”失敗体験”の方が人生にプラスになっているのです。
また、”失敗体験”の方が鮮明に記憶に残るのは、以下の理由があると考えます。
脳には全ての経験を記憶しておくほどのスペースがないため、一番重要なものや将来必要になるものだけを保存しておこうとうする
Lila Davachi ニューヨーク大学 心理学助教 より
きっと人間の記憶には、感情的な体験が普通の体験よりも記憶に残り、失敗したことはより記憶しておくようにメカニズムされているんです。
それは将来、有益な方向へいくために使え、危険を察知することにも繋がるのではないでしょうか。
失敗は人生のプラス要素になる
今更ながら、ヒカキン氏について調べましたー。
2007年に新潟県立新井高等学校を卒業。
その後、上手いビートボクサーが集中する東京に活動拠点を移し、スーパーマーケットの店員の仕事をしながら生計を立てていた。
当時は自分の銀行口座を持っていなかったため貯金はなく、親から貰った2万円のみで上京したという。
それからは、夜の社員寮の浴室や自室などで安いマイクを使ってビートボックス動画を何回も撮影し、その中で100%上手くいったと思えるものを厳選し、月1・2本ずつ動画をアップロードしていた。
まず、僕と同じ高卒なことに驚き。
それから新潟から上京し、好きなビートボックス動画を撮影してYouTubeにアップし続けたら、日本で一番有名なユーチューバーになったんです。
ヒカキンという存在自体が”ドラマ”じゃないか…。
本人は卒業式の動画では、自身については多くを語らないスタイル。
だが、財布を落とした経験に限らず、これまでの自身の人生で得てきた、「”失敗”はプラス要素になる」ことを伝えたかったに違いない。
まとめ
ヒカキン卒業式から学ぶ、「”失敗”はプラス要素になる」という話でした。
<今日のまとめ>
・「失敗」を恐れ、自分の行動を制限し、変化を恐れてはならない
・”失敗を失敗で終わらせず、プラスに変える”ことが重要
・どうすれば失敗をプラスに変えれるか? それは、”全力で本気の失敗をするしかない”
・”失敗体験”の方が自分の人生にプラスになっている
人生、失敗してもいい。
誰かに笑われてもいい。
大事なのは、それらを”プラス要素”に変えるための行動を起こすことです。
そして、僕からも伝えたい。
卒業生のみなさん「心より卒業、おめでとうございます。」
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今日はこんなところで。
−書き手−
キャリアコンサルタントのはるきち(@harukichi_macho)