僕は激怒した。
「好きな仕事じゃないと頑張れない」
そんなことが23歳の時に使っていた、僕の手帳に書いてあった。
25歳のいま、この言葉を見て「甘えてんじゃねぇ」と思った。
というのも、いま現在の僕の仕事に対するスタンスは、好きを仕事にするのではなく、
目の前にある仕事を好きになる、という考え方が根本にあるからだ。
詳しくはコチラの記事にまとめてある。
「じゃあ、好きなことを我慢しろってこと?」と考える人がいる。
それも僕は違うと答える。
好きなことは趣味でやればいいと考えている。
もちろん、好きな仕事で飯を食っていくことを、完全否定はしない。
だが、好きを仕事にしなくとも、趣味で補える。
そして、その趣味を継続すれば、気づいたら仕事になっている。
仕事は人を楽しませたり悩みを解決する行為
そもそも仕事って何なのだろうか?
この答えは非常にシンプルで、仕事とは人を楽しませたり悩みを解決する行為だ。
つまり、会社に入るということは、自分が何をして人を楽しませたり悩みを解決するのか、そのための手段ということになる。
もちろん、人それぞれ価値観が異なるので、人を楽しませるのが自分の喜びになる人もいる。
逆に、人の悩みを解決することで役に立ちたいと思う人もいる。
これはすべて正解であり、仕事を選ぶ際の意思決定は、この二手に分かれている。
人を楽しませる典型的な仕事のほとんどは、エンタメ業である。
音楽やイベント、舞台、芸能人なども大きな枠で捉えるとここに位置する。
逆にこれ以外の仕事は、ほぼ人の悩みを解決する仕事だ。
僕の場合、化粧品会社で勤めていることから、その多くの仕事は女性の悩みを解決する仕事だ。
化粧品を開発して生産し販売することにより、女性が抱えている肌の悩みを解決する。
あくまでも、人の悩みを解決するのが仕事であり、自分が楽しむモノではないと認識している。
したがって、サラリーマンになって8年、仕事が楽しいと思ったことはない。
だが、仕事を通してやりがいや充実感、「やってよかった」という満足感は日々感じている。
おそらく、多くのサラリーマンの仕事はこんなものである。
では、サラリーマン生活は楽しみが全くないのか?
そんなことはまるでない。
なぜなら、趣味があるからだ。
趣味は自分が楽しむ行為
趣味は、自分が楽しむ行為である。
人目をはばからず、自由奔放に許される行為だ。
先輩、上司、お客さま、結果に過程、全て誰からも文句をいわれない。
こんな幸せなこと、仕事じゃ味わえない。
そして、最初から趣味を仕事にすることは、あまりオススメしない。
先日、「好きなこと」を仕事にする人が不幸になりかねないワケという記事を読んだ。
その一部を抜粋する。
「旅行が好きだから旅行代理店を第一志望に面接を受けています」という就活生と会うこともあります。
この発想もまた短絡的すぎて、わたしは理解できません。たしかに旅行代理店に就職し、ツアーコンダクターになれば旅行はできます。
ただ、ツアーに参加する人たちの多くは旅慣れないお客さんたちです。
彼らを通り一遍の観光地へと案内する仕事が、旅好きを満足させるとは思えません。
むしろ、仕事でする決まりきったツアーを重ねるうち、旅そのものを嫌いになってしまうのではないでしょうか。
この記事で伝えたいことは、もし仮に趣味を仕事にするのであれば、続けていく内に勝手に仕事になると説いている。
つまり、本気で好きであれば継続することも苦ではないはずということだ。
最低でも、石の上にも三年くらいは毎日のように継続できるのか、実験すべきだろう。
やりたいことは趣味として、今からはじめてみるのが大切という訳だ。
趣味を続ければ仕事になる
趣味として今からはじめるべき、と話をした。
それを裏付ける、こんなエピソードがある。
***
「とある島で投資家と若者の会話」
ある投資家がバカンスで南の島に行きました。
浜辺を歩いていると、若者が貝でとてもきれいなアクセサリを作っていました。
それを見た投資家は、若者にそれをたくさん作ってビジネスにしないか?と、もちかけました。
若者「これをビジネスにしたらどうなるのですか?」
投資家「たくさんお金が儲かってお金持ちになれますよ。その後は南の島ででも悠々自適に暮らせますよ。」
若者「それなら今、私がやっていることですね。」
投資家「・・・・・・」
例えば、本を書いてみたいとか音楽を作ってみたいなど、お金にはならないかもしれないけど、今からやろうと思えばできることは結構あると思います。
もしそういうことがあるのなら、お金が稼げるようになってからなんて思わず、今からやるべきです。
人生はやりたくもないことをやってられるほど、長くはありません。
***
この話には2つの教訓がある。
1つは、好きなことは今すぐはじめられるということ。
”好きを仕事にしたい”ならば、小さくはじめても誰にも何も咎められない。
副業としてはじめてみてもいいし、もし会社が許してくれないならば、ボランティアで趣味を仕事にできないか取り込んでみればいい。
好きなことを仕事にすることは、本業でなくても可能ということだ。
2つめは、続けて取り組んでいる人にしか、チャンスがこないということ。
先ほどの話では、たまたま投資家が島にきて、ビジネスの話をもちかけた。
だが、若者が何も行動せずにいたら、投資家の目に止まらなかったはずだ。
つまり、好きを仕事にするには、誰かに評価されるまで趣味を続け、それが自然と仕事になるのが普通なのだ。
それでも、好きを仕事にすることを、僕は完全否定はしない。
この2つの教訓を前にしても、「好きを仕事にするんだ!」というアツい想いを持っている人は、ぜひ応援するつもりだ。
共にがんばりましょう。
以上。
今日はこんなところで。
−書き手−
キャリアコンサルタントのHARUKICHI.(@harukichi_macho)
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