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Reverse career

「カイジ」から学ぶ、勝つべくして勝つ働き方の話。

「金は命より重いんだ!」

こんな名言を聞いたことがある。

 

元をたどってみると、どうやら「カイジ」という漫画の名ゼリフのようだ。

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漫画「カイジ」より

状況にもよるが、お金で救える命が多いのは事実。

だが、お金じゃ救えない命もあるので、一概には言えないだろう。

 

確実に言えることは、お金で救える命があるならば、お金はある程度は保有しておいた方がよい。

 

そのためには、働いてお金を稼ぐ必要がある。

 

自堕落な生活を送り、お金の大切さを知った「カイジ」から、働き方について学んでみよう。

 

 

「カイジ」とは何か?

「カイジ」ついて改めて説明する。

自堕落な日々を過ごす主人公、伊藤開司(いとうかいじ)。

そのカイジが多額の借金を抱えたことをきっかけに

「帝愛グループ」をはじめとする黒幕との戦いに挑んでいく大人気漫画。

命がけのギャンブルを通じて、勝負師としての才能を発揮するカイジだが、その運命は果たして……。

 

「カイジ」を題材にしたビジネス書、「勝つべくして勝つ!」働き方の話を紹介する。

カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話

カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話

  • 作者:木暮太一
  • 発売日: 2013/11/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

ジャーナリストである、「木暮太一」さんが著した作品だ。

「カイジ」から学べることは、人間のどん底から見える「働く」ことの本質だった。

 

いつかできることはすべて、今日もできる 

最初のページにこのような文章がある。 

37歳で官職を辞し、

執筆活動に専念したと言われる

ルネサンス期最大の哲学者、

ミシェル・ド・モンテーニュは、

死の直前まで筆を加えつづけた作品

「エセー(随想録)」でこう語っている。

 

『いつかできることはすべて、今日もできる』

カイジ「勝つべくして勝つ!」働き方の話より

 

この本で学べることは「働き方」だけでなく、「生き方」そのものだろう。

本書の中で、こんなことが綴られている。

『現代には、夢をみることもせず、行動することも、チャレンジすることもなく、夢の中で生活しているように「なんとなく」過ごしてしまっている人が多すぎると感じています。

そして、彼らは、誰かに騙されるわけでもなく、傷つけられたわけでもないのに”不幸”だと嘆きます。』

カイジ「勝つべくして勝つ!」働き方の話より 

  

カイジの目線から描く価値観は、世の中で生き抜く術を説いている。

それでは、カイジの世界へどうぞ。

 

ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・ 

ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・

 

今日をがんばったの者にのみ、明日がくる

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漫画「カイジ」より


「今日は忙しいから明日からがんばろう」

誰しもそんな風に怠けてしまう時がある。

 

だが、カイジの世界では「明日にしよう」という者に明日はこない。 

地下の強制労働施設でカイジが戦った、班長の大槻がこんな名言を残している。

 『明日からがんばろう』という発想からは、

どんな芽も吹きやしない・・・!

明日から頑張るんじゃない。

今日だけ頑張る・・・!

今日を頑張り始めた者にのみ・・・

明日が来るんだよ・・・!

 カイジ「勝つべくして勝つ!」働き方の話より 

 

「目の前の”今日だけ” がんばれる人は、明日も頑張れる人」なのだろう。 

 

余る人になるか、稼ぐ人になるか

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漫画「カイジ」より

かつて、「稼ぐ人、安い人、余る人」

という本がベストセラーになった。

 

これは、人材を「能力が高い人」「中くらいの人」「能力が低い人」に分類し、

それぞれがどのくらいの稼ぎになるかを分析した本だ。

 

能力が高い人がこれから「稼ぐ人」になることは疑いようがない。

能力が低い人だけがクビにされる「余る人」になることも自明。

 

とおもいきや、そうではないようだ。

 

能力が高い人 = 稼ぐ人

能力が中くらいの人 = 余る人(クビになる人)

能力が低い人 = 安い人

 

と、なるそうだ。

 

なぜか?

能力が低い人はクビになるかと思いきや、経営者は雇いたいのだ。

それは「能力が低い人」が使いやすいからだ。

 

「どんな仕事でもやらないと生きていけない」

給料が安い仕事でも引き受けるからだ。

 

それに対して「能力が中くらいの人」は、

「それは俺がやる仕事じゃない」

と選り好みして扱いづらいのである。

経営者からすれば、必要がない人材なのだ。

 

例えば、内定を貰えずに悩んでいるのに、

「中小企業はちょっと・・・」

「やりたい仕事に就きたい。」

「公務員以外考えられない!」

と、選り好みする就活生が多い。

 

自分の希望や意思を持つのは大事なことだ。

だが、その希望が通るのに見合う能力がある場合だ。

 

能力が無いのに、選り好みしてはならない。

社会から無視されて「余る人」になってしまうから。 

 

能力を身につけるためにがんばろう。 

 

ブラック企業を支える、ブラック消費者。

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漫画「カイジ」より


 経済学で「相互依存」という概念がある。

例えば、企業と労働者は「相互依存関係」にある。

 

表面的に見ると、企業に労働者が依存しているように見える。

労働者は企業から給料を貰わないと生きていけないから。

 

だから企業に依存し、企業の命令に基本的に従う人が殆どだ。

そう考えると、労働者だけが企業に依存していると考えられる。

 

が、それは違うのだ。

 

労働者は同時に消費者でもある。

消費者は企業が売りだした商品を買う。

消費者が企業の商品を買わないと、企業は生きていけない。

 

企業は消費者に依存し、消費者の「命令(希望)」に必死に従っている。

つまり、企業も消費者(=労働者)に依存しているのだ。

 

少し前から「ブラック企業」が社会的問題になっている。

労働者を限界ギリギリまで働かせ、働けなくなったら切り捨てる問題だ。

 

この問題は、

「その企業の経営者が悪い」

「企業特有の問題」

と、捉える人も多い。

 

だが原因はこれだけではない。

労働者を過酷な条件で働かせている企業は、消費者のニーズに応えようと必死だ。

 

消費者「もっと安くしろ!」

企業「はい、お客様は神様です。お客様のご要望にお答えできるように安くします」

  

安くした結果、売上と利益は下がり、従業員へのサービス残業が増えるのだ。

 

「ブラック消費者」が企業に「やり過ぎな要求」をする。

そして「ブラック企業」は労働者に「やり過ぎな要求」をするのだ。

 

「ブラック企業」を作るのは「ブラック消費者」なのだ。

より安く、より良いサービスを選ぶ自分の消費行動が巡り巡り、「ブラック企業」生む。

 

カイジに出てくる、兵藤会長は語る。 

「貧乏人は王にならんと金を求め・・・。

逆に現在いる『王』の存在をより盤石にする」

 カイジ「勝つべくして勝つ!」働き方の話より 

 

王を目指そうとする下民が王の持つ富と権力に憧れ、

そのおこぼれに預かろうとするがゆえに王に従う。

 

こうして、王は絶大な権力を握るのだ。

その支配力がますます強まる。

 

これはブラック企業を作り出す構造に似ている。

 

なので、会社への相互依存度が高まる程、企業はブラックになりやすく、経営者が「王のようにふるまう土壌」ができていくのだ。

 

まとめ

今日のまとめ

・目の前の”今日だけ” がんばれる人は、明日も頑張れる人

・能力が無いのに仕事を選り好みをすると、社会から無視されて「余る人」になる

・より安く、より良いサービスを選ぶ自分の消費行動が巡り巡り、「ブラック企業」を生み出している

 

 本の一部を紹介したが、社会の裏ルールを知り、勝つべくして勝つための働き方ノウハウが詰まった本であった。

 

競争社会の中、社会の裏ルールを知らずに闘うことは、不利だ。

不条理・不合理なルールもたくさん存在する世の中だ。

 

その向かい風に負けず、共にがんばろう。

 

以上。

今日はこんなところで。 

 

−書き手−

キャリアコンサルタントのHARUKICHI.(@harukichi_macho) 

 

↓本日紹介した本

カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話

カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話

  • 作者:木暮太一
  • 発売日: 2013/11/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

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