「就活って何をすればいいか分からない」
これは、僕が18歳の夏に思ったことです。
いま振り返ると、就活のためにやるべきことが見えています。
今日は『就活』について話していこうかと思います。
多くの人がやるであろう、『就活』。
<就職活動>
就職活動(しゅうしょくかつどう)は、職業に就くための活動の総称。略して、就活(しゅうかつ)とも呼ばれる。
通常、学生・失業者など職に就いていないか、フリーターなど非正規雇用の者が、企業や官公庁などに正規雇用されるための活動を指す。通常、転職のためや、自営業を始めるための活動は含めない。
『就活』が人生のターニングポイントだという人も少なくない。
それほど、『就活』ってやつは人生で大きな意味付けをするのだ。
特に僕世代の人は、今まさに就活が始まって終わろうとしている。
もうそろ、各企業が内定を出し終わり10月には内定式などを予定されている企業も多いみたいだ。
僕は高卒なので、大学生の就活を始めとしたエントリーシートや合同説明会、OB訪問とか経験したことありません。
しかし、周りには大手で働いている知り合いが多くおり、彼らがなぜ皆が羨ましがるような大企業に入れたのか、説明できます。
大企業なら倍率500倍が当たり前の『就活』において、戦略無しで挑むのは相当なドM かただのアホです。
何社受けても落ちるのは当たり前です。
野球で、バット握ったこと無いのにホームラン打てる人います?
サッカーで、ボール蹴ったこと無いのに本田圭佑をドリブルで横を抜く人います?
少し例えがぶっ飛びすぎましたが、何かしらの土俵に上がるのであれば、そのルールを最低限は知っておかないと勝てません。
『就活』という土俵に上がるのであれば、その土俵で何が評価されてどうすれば『内定』という名のビクトリーを手にできるのか考えなければなりません。
それを知らずして毎年45万人もいる就活生の限られた『内定』を奪いあうのは、しんどいです。
つまり、正しい手順で『就活』をせずにメガバンクや五大商事に入りたいと抜かすのは、
『童貞で22年間彼女がいたことがありませんが、広瀬すずと結婚して子供が欲しい。』
と同じくらいの難易度だとか、どっかの社長も言ってました。
まずは皆さんに、『就活』ではなく『シュウカツ』について考えて貰いたい。
高卒が内定をもらうために、やるべき『シュウカツ』とは何なのか?
●目次
シュウカツその1『拾活』
最初にやる『シュウカツ』はこれ。
『拾活』 とは何か?
これについて説明していこう。
まず、みなさんがやらなくてはならないのは、
『社会全体の情報を集める』
ことだ。
***
・日本の99%が中小企業って知ってましたか?皆がテレビで見る大企業は1%。
・新しくできた会社で10年以上残る会社は
10%以下だって知っていますか?
・大卒者、新卒3年以内の離職率が30%って知っています?
・初年度は住民税がかからないですが、入社2年目から住民税を収めて多くの人が入社1年目より2年目の方が給料が下がるって知ってました?
・会社が1人の営業社員を雇うのに、その人に払う給料の3倍お金がかかってるって知ってました?
・会社って何のためにあるんだ?
・法人税って何だ?
・NPOとか合資会社、社団法人、株式会社の違いって何だ?
***
とまぁ、考えれば考えるほど沢山疑問が湧いてきますよね。
そもそも会社が存在しているのは、
会社が提供しているサービスや物を欲しいと言ってくれるお客さんがいるからだ。
つまり、会社はサービスや物を提供してお客から対価としてお金を貰う。
会社がやっていることの本質は、
『価値(サービスや物)と価値(お金)の交換』。
その交換の連鎖が、『経済』ってやつを潤しているのだ。
経済の語源は『経世済民』からきている。
ってことは
『会社で自分が働く』
↓
『価値と価値の交換に貢献する』
↓
『経済が循環していく』
↓
『社会が豊かになる』。
つまり、
『働く』ってことは『社会に貢献している』ってこと。
日本国憲法で
『勤労の義務』が定められているのも、
世の中を良くするには、労働が欠かせないからだ。
国だって大事なことじゃなきゃ、義務化なんて絶対しない。
最初にこの認識を持つことで、自分がどんな会社で働いて社会に貢献したいかという思考を持つことができる。
お金がいくら貰えるかの前に、この本質を知っておかないと、ミスマッチやお金欲しさにしか働く意義を見いだせない価値観に染まってしまう。
なので、まず自分が『社会』という情報を拾い集める必要がある。
学生なら、手っ取り早くアポ取ってOB訪問だ。
OB訪問を活用しない学生が非常に多いが、本当にもったいないと思う。
自分で色々考えたところで、実際に働いている社会人の方が2億%社会についてしっているのだ。
もちろん、良いところも悪いところも。
それを聞かない手はない。
この、『拾活』においての最大の教えは、
『何事もチャンスだと思って拾うこと』
それが、『拾活』だ。
ゴミかと思って拾ったらダイヤモンドかもしれない。
拾わなければ可能性は0だが、拾えば可能性は生まれる。
僕が今から拾活するならば、
足を棒にしてでも人と会いまくる。
自分が社会貢献したい会社を見つけ出して熱意を伝える。
求人を出していなくてもDMを送る。
それが、
『拾活』だ。
シュウカツその2『秀活』
次にやる『シュウカツ』が、『秀活』。
みんな、周りがインターンとか就活を意識し始めてやりだすのが、これだよね。
『自分の強みは何か?』
自己分析やアセスメントを積極的に経験して、就活生は自らを理解した、
つもりになっている。
22年間をたったの数時間とかで分かるわけがない。
そもそも、秀でるってなんだ?
強みってなんだ?
『学生で起業 VS 弁護士の資格を取得』
『お笑い芸人 VS シンガーソングライター』
『TOEIC900点 VS スペイン語を話せる』
各々どっちが秀でてますかね?
気付きましたか?
これらの戦いはどっちが優秀か分からない。
なぜなら、双方で比較して優劣つけれないから。それを活かす場所のニーズが分からないから。
結局、受けて側の会社においてのニーズが満たされることが評価に繋がるってことです。
つまり、評価されないのに秀でてる部分をアピールしても意味がないんです。
プロ野球で例えましょう。
____
めっちゃ強いプロ野球チームがあるとします。
僕はそこに入団したい。
強みは、『1本背負い』。
さぁ、僕を野球チームに入れて下さい。
____
あなたが監督ならどうしますか?
落としますよね、そんな奴、(笑)
ここでは、野球というものを通して社会に価値を提供すると定義します。
ということは、
野球で勝つ=お客さんは喜ぶ
とする。
因みにスポーツの勝ちは人の所属欲求が満たされます。
これが、この野球チームの社会的意義です。
つまり、野球で勝つのが目的なのに、
いきなり『強みは1本背負い』とか言う人間を誰が欲しがりますか?
もしかしたら、乱闘要員で需要があるかもしれませんが、相当なポテンシャルでないと厳しいと思います。
つまり、『秀活』で大事なのは、
『自分が与えられる価値が、会社を通して社会に与えている価値としての一貫性があるかどうか。』
ってことです。
さっきの野球チームに入団したいなら、
『遠投150m』
『50m 5秒フラット』
『高校時代4番でホームランは通算50本』
などが強みとして認められるんですよね。
そんなの、当たり前だよw
と思うかもしれませんが、以外に気づかぬ間に会社とマッチングしていない価値アピールをしてたりするんですよ。
特に学生が最も面接で聞かれる質問、
『学生時代は何をしていましたか?』
この問に対して、
学生A『サークルの部長やっていました』
学生B『ボランティア活動をしました』
学生C『留学しました』
学生D『インターンしました』
学生E『私は大学1年次に御社の〇〇の商品に感銘を受けました。それを学生時代に少しでも自分で学ぼうと思い〇〇を作るインターンを数多く経験しました。そうした経験の中で、私は御社が持つ◯◯という独自の〇〇を作っていることが、社会に大きな価値を提供していることにさらに興味を持ちました。その後、夏休みを使ってシリコンバレーで〇〇のノウハウを培ってまいりました。』
Eくん、採用ね。
他のみんなは、だから何?
その経験がウチの会社が作っているサービスや物を作る上でどう役立つの?
『・・・』
ちーん。
A、B、C、Dくんが言っていることは、
先ほどの『強みは一本背負い』と≒です。
つまり、会社の期待に答えられる『価値』としての『強み』が必要となってくるんですね。
それをやるのが、『秀活』。
シュウカツその3『就活』
3つ目の『シュウカツ』で皆お馴染みの、『就活』。
ここでの、活動はエントリシートや履歴書の添削、合同説明会の参加などだ。
今までの2つの『シュウカツ』を入念にやっていれば、ここでの『就活』でかなり優位に活動できる。
就く活動において、大事なのは『受ける数』。
言い方は非常に悪いですが、数撃ちゃ当たるんですよね。
ただ、ここで言う『数』は、零細企業から大手まで含めての話です。
大手ばかりを受けて『内定』貰えないのはNGです。
そもそも、大手企業に入れるのは就活生上位10%とかですよ。
最低、MARCHクラスじゃないとそこに食い込むのは難しいですよ。
就活生45万人で4万5千個の椅子を取り合う訳です。
しかも、頭のいい大学の人はアドバンテージとしてその椅子に確約つきですからね。
そんな戦いに挑むなんて相当なドMか変態ですよね。
まず、小さな会社でも『内定』1つでも貰えたら余裕が生まれると思います。
余裕が生まれたら次の会社への試験も堂々と迎えられて、好循環を生みます。
最近は、『オワハラ』とかいう就活生の首を締めるようなことを会社が要求しているみたいですが、本当の話ですかね。。。
メディアはちょっと面白みがあるとすぐに取り上げるから、一般人はそれが社会通念として認識し始めますが、非常に良くないですよね。
話が少し逸れましたが、
大手以外にも自分の強みを活かせる仕事は必ずあると思います。探せば。
満足のいかない仕事をして、辛い思いをするよりは、自分は社会に貢献出来ているという承認欲求までもが満たされたほうが、幸福度は格段に高まると私は思います。
ここで、朗報です。
今まで準備をしていないパリピの人も飲みサーで底辺を彷徨いそうになった人も、
今からできる就活戦略をお教えします。
それは、
『今から実績を作る』
です。
パリピ『は、はぁ・・・』
飲みサー底辺『お、おう・・・』
今から何をやれってんだよ。。。
とか思うかもですが、何でもいいんです。
『学生で何も積み重ねたことが無い事に危機を感じ、行動した結果から得た学びを熱く語る』
例えば、
・ヒッチハイク
・自転車で旅に出る
・一ヶ月1万円生活
・バイトを週7日、8時間ずつ働く
・イベントを主催する
とかね。
これをやれば、大体グループディスカッションでも勝てると僕は思います。
というのも、
『危機感を持って行動した人間が話す体験談には説得力があるから』
です。
就活で勝てる武器がないと気付いて行動をしているわけですから、他の人よりも気合いが入って就活に望めます。
ただ、ここで注意して欲しいのは、その行動を学んだ結果、会社にどう還元できるかを繋いで伝えることが大切です。(『秀活』の話です)
会社が求めるのは、
「こんな奴と働きたい」
「こいつなら会社の為に今までの経験を会社で再現してくれるに違いない。」
ということです。
特に、2つ目の
『再現性』
は非常に大切です。
自分という人間が、志望している会社でも今までの経験を価値として会社でも再現し、社会の為に役立てられる。
ここの『就活』でのテーマは、自分という人間が今までの経験を価値として『再現』をできることを伝えること。そして、それが会社の為となり社会に貢献できることである条件を満たすこと。
シュウカツその4『蹴活』
もう、『就活』して満足してましたか?
まだ、終わりじゃないですよ!
最後の、『シュウカツ』とは、『蹴活』です。
蹴る活動。字のごとくですね。(笑)
つまり、貰った『内定』を蹴っていくわけですね。
なぜか?
まず、ここまでの『 シュウカツ 』を実践されたならば内定が腐るほど貰えている。
いや、もう腐ってるかもしれない。
しかし、この蹴活でキーポイントなのは、
『蹴った会社にも礼儀よく感謝する』
ということだ。
これは、社会に出て必ず役に立つ。
一時とはいえ、ご縁を頂いた身なのだからそれについてしっかり義理を尽くすということだ。
やはり、『感謝』できないというのは社会人になっても致命的だ。
『感謝』できない=『素直』じゃない
みたいな風潮が社会にはある。
お世辞でもここは蹴った会社には真摯にお礼をいうべきだ。
直筆の手紙や、菓子折りでも持って行くと喜ぶだろう。
そうすることによって、蹴った会社かもしれないが、その会社の人事の見る目があったと社内でいい風が吹くかもしれない。
だから、自分のこれからの社会人生活の為と思い、
『蹴活』をしよう。
1番だいじな『シュウカツ』とは?
偉そうに、長々と書かせて頂きましたが、最後に少し綴りますね。
皆さんの人生って、生まれた時から
『終活』してるんですよ。
人はいつ死ぬかわからない。
死に向かって常に活動してるんです。
この『終活』を絶対に忘れてはいけないと思います。
だからこそ、自分の生き方を真剣に考えて、素直に生きるために上記4つの『シュウカツ』に取り組んで欲しいです。
高卒が内定をもらうために、就活でやるべき活動は4つです。
・拾活
・秀活
・就活
・蹴活
以上、4つの活動を通して、内定を手に入れるまで頑張ってください。
以上。
今日はこんなところで。
−書き手−
キャリアコンサルタントのはるきち(@harukichi_macho)
〜「キャリログ。」では、高卒キャリアを歩んできたキャリアコンサルタントが毎晩7時にあなたのキャリアに役立つ情報お届けします〜
この記事が良かったらシェアよろしく!
ツイッターのフォローか、はてなブログの読者登録で、毎日簡単に記事が届くよ!