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松下幸之助の「社員心得帖」は新入社員が絶対に読むべき本である

 

僕が18歳からサラリーマンになり8年。

何度も読み返している本がある。

25歳になったいまでも、頻繁に読み返している本だ。

 

おかげで、気付きや想いなどを汚い字で殴り書きしていたら、落書きだらけになってしまった。

 

書くところがなくなり、表紙まで文字だらけになってしまった。。

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松下幸之助「社員心得帖」

何が言いたいかというと、読む度に気づきや感動を覚え、それを殴り書きしたくなるほど、素晴らしい本なのだ。

 

その素晴らしい本とは、松下幸之助が書いた「社員心得帖」である。

社員心得帖 (PHP文庫)

社員心得帖 (PHP文庫)

 

 

この本は昭和56年に初めて刊行され、いまでも書店に並び続けているロングセラー本だ。

 

なぜロングセラーなのか考えてみた。

 

おそらく、人が会社で働く上での苦悩というモノは似たりよったりで、会社員としてウマくいく人は、ある程度の共通した考えで解決しているのだ。

 

そして時代は変われど、会社に雇われて働くことで発生する悩みというのは、なくならなかったのだ。

 

つまりこの本は、これから先も普遍的な教えを説いている可能性が高く、幾人もの仕事で悩むサラリーマンを救ってきた本だからこそ、未だに書店に置かれているのだ。

 

この本は、新入社員で働く人には「会社で働くということ」を手っ取り早く教えてくれる最強のバイブルである。

 

今日は、そんな本書について紹介したいと思う。

 

 

松下幸之助の「社員心得帖」とは?

松下幸之助は、パナソニック(松下電器)の創業者だ。

 

その松下幸之助が、企業で働くことを通して、ビジネスマンとして、人間としての幸せと成功を得るには、こう考えたらいい、こういう生き方がよいということを説いた本である。

 

昨今の若者は、働き甲斐を見出せず、自分のやりたいことや好きなことを仕事にしようともがいている。

 

もちろん、自分のキャリアプランを考えることは重要だ。

だがそれよりも遥かに重要なことがある。

 

それは、”働くということ”に対する心構えや考え方だ。

 

本書は、サラリーマンが”働くということ”に対する理解を深める指南書。

 

松下幸之助が書いたまえがきにも、こう書いてある。

 

まえがき

仕事というものは、本来、きわめて奥行きが深いもので、やればやるほどゆたかな味わいが出てくるものです。

 

つまり、"きょう一日、自分ながらよくやった" と、自分で自分をほめられるほどに一生懸命仕事に取り組む日々を重ねていってこそ、自分の実力が向上し、仕事の成果も高まります。

 

また、その仕事を通じ、企業の活動を通じて人びとの役に立つこともできて、社員としての喜びや生きがいといったものを、よりゆたかに味わうことができるのだと思うのです。

 

本書は、企業に働く社員の方がたにとって大切と考えられる心得のいくつかについてまとめたものです。

 

それらは私が、これまでの会社生活の中で、折にふれて考え、社員の人たちにも話してきた事柄ですが、いずれも平凡といえば平凡、あたりまえといえばあたりまえの、ごく基本的なこととも言えましょう。

 

しかし、今日が激動の時代であればこそ、より一層そうした基本的な心得の着実な実行が大切とも考えられます。

 

そのような意味で、刻々に進展する産業界にあって活動する社員の方がたの自己啓発のために、そして充実した人生に結びつく力強い仕事の遂行のために、私なりの体験が、いささかなりともお役に立つならばと願っております。

昭和五十六年八月 松下幸之助 

 

 松下幸之助が教えを説いたこの本は、大きく3パートに分かれている。

 

パート1:新入社員の心得

パート2:中堅社員の心得

パート3:幹部社員の心得

  

本日は、「新入社員の心得」パートに絞り、どんな内容が書かれているかを解説する。

 

新入社員の心得

 「社員心得帖」の第一章、全部で11個の「新入社員の心得」から、3つ紹介する。

 

僕がこの本を何十回、何百回と読んで特に心に残っている3つの心得である。

 

この3つの心得さえ理解していれば、新入社員だったら花マルだ。

 

ではいってみよう。

 

礼儀作法は潤滑油

私は、礼儀作法というものは、決して堅苦しいものでも、単なる形式でもないと思います。

 

それはいわば、社会生活における”潤滑油”のようなものといえるのではないでしょうか。

 

機械と機械がかみあってゴウゴウと回るとき、潤滑油がなければ、摩擦が起こり火花が散ったりして、 機械は早くいたんでしまいます。

 

それと同じように、人間と人間のあいだにも、潤滑油がいると思うのです。

松下幸之助「社員心得帖」より

 

僕は後輩に口を酸っぱくして「挨拶ができない人は、信頼を獲得不能だから仕事ができないぞ!!」という。

 

偉そうに聴こえたら申し訳ない。

だけども、それくらい”あいさつ”は大事だと思うのだ。

  

仕事をする以前に、人間として「コイツ嫌だな」と勘違いされる理由のほとんどが、

「話したことないからコイツ嫌だな」という偏見なのだ。

 

「コイツ嫌だな」と思われないために、最良の解決策がある。

 

”あいさつ”である。

 

”あいさつ”をされて「コイツ嫌だな」と不快に感じる人を、僕はサラリーマンになって8年、見たことがない。

 

100人に1人くらい、「眠いから勘弁してくれ」という目で僕のあいさつを会釈してスルーする人はいる。スルーしないでよ。

 

つまり、新入社員にとって最低限の”あいさつ”は、車のエンジンオイルを注入するくらい大事なことだ。

 

車にエンジンオイルを注入しないと、燃費が悪くなったり、故障の原因になる。

すなわち、”あいさつ”しないことは、人間関係を悪化したり、自分のメンタルが病む原因になるのと同じだ。

 

だから、”礼儀作法は潤滑油”と松下幸之助も考えるのだろう。 

 

自分の働きと給料

 皆さんの月給が仮に10万円であれば、10万円の仕事しかしなかったら、会社には何も残らない。

 

そうなれば会社は株主に配当もできないし、国に税金も納められない。

 

だから、自分の今月の働きが、はたしてどのくらいであったかということを、常に自分に問うていく必要がある。

 

まぁ常識的には、10万円の人であれば少なくとも30万円の働きをしなくてはならないだろうし、

願わくば100万円やってほしい。

 

このことは私は、きわめて大事なことだと思います。

お互いに毎日一生懸命に仕事をしている。

しかし、ただなんとなく一生懸命やっていればよい、というわけではありません。

 

やはりその働きの結果が、何らかの成果として現われ、会社にプラスし、さらに進んでは、社会に貢献しているということであってはじめて、その働きが働きとして価値をもつのだと思います。

松下幸之助「社員心得帖」より

 

「給料が安くてやってられねーよ」と20歳の僕は、毎月の給与明細を見ていつも思っていた。

 

その都度「社員心得帖 」を読み返した。

 

「きみは今月貰っている給料の少なくとも3倍の働きをしたのかね?」と松下幸之助に咎められ、

「すんません、働けてないです…」とよく猛省した。

 

若い人の多くに、「給料が安い」という理由で転職をして会社を辞めていく人がいる。

 

もちろんブラック企業のように長時間労働を強いられ、本当に給料が安い場合もある。

それは仕方がないことだ。

 

だがもし、「給料が安い」という理由が単に自分の働きぶりに対して評価されていないと思うのであれば、一旦立ち止まった方が良い。

 

少なくとも、貰っている給料の3倍は働けているか、自分の胸に手を当てて聞いてみてほしい。

 

僕は「給料が安くてやってられねーよ」と胸に手を当てて聞いてみると、

「おれって、貰っている給料の3倍も働けていないじゃん…。むしろ給料貰いすぎじゃん…」と気づき、凹むか泣くか余剰金を少しコンビニで募金した。

 

何が言いたいかというと、特に新入社員のウチは自分の働きぶりをキチンと評価すべきということだ。

 

もし自分が経営者の立場だったら、雇った社員に10万の給料を渡して10万分しか働いてくれなかったら困ることだろう。

 

会社にいくと、自分の専用ロッカー、デスク、パソコン、全て会社がお金を払ってくれている。

 

社会保険料と厚生年金保険も会社が半分負担してくれている。

 

会社から受けているこれらの恩恵に対し、自分の給料が本当に安いのか、安いと自信をもって言えるだけの働きぶりなのか、一度問うとよいと松下幸之助は語る。

 

運命と観ずる覚悟を

私たちはこの日本の国に生まれ、 日本人として育ち、今後も日本人として活動していくわけです。

それは自分の意志でそうなったのかというと、そうではありません。

 

私たちが日本人として生まれついたことは、自分の意志ではどうすることもできない、それを超えた、いわば運命ともいうべき大きな力の働きによるものだといえましょう。

 

それと同じように、”自分がこの会社に入り、いち社員として仕事をするようになったことは、一面自分自信の意志によるものであるが、それ以上に、そのように運命づけられていたのだ”とは考えられないかということです。

(中略)

1つの運命観というか覚悟を、ある程度もっていることが、私は非常に重要だと思うのです。

 

”これはおれの運命なんだ”という覚悟ができれば、そこに度胸がすわり、力強い信念が生まれてきます。

 

そうなれば、それまで困難だと思っていたことに対して、”そうではないんだ。

これは自分が向上していく過程においての1つのプラスになるんだ”というような心構えで望むこともできるでしょう。

松下幸之助「社員心得帖」より

 

以前、僕はキャリアプランを持たなくても人生は必ず充実すると書いた。

 

なぜ僕がそう思うのか。

 

それは、会社員がキャリアプランを持つことでコントロールできる範囲が決まっているからだ。

 

時代の変化も激しく、キャリアプランは毎年変える必要もあるし、会社員が描く中長期のキャリアプランは、ほぼ確実に会社のビジョンに乗っ取られるため、コントロールが効かないのだ。

 

こればかりは会社員で働く限り、運命といえよう。

運命を変えることはできなくとも、受け入れることはできる。

 

松下幸之助いわく、運命を受け入れた人間は、すべての経験を自身の血肉に変えることができると説いている。

 

この考えを新入社員時代に信じれるか信じられないかで、1年後、2年後、5年後に驚くべきほどの力量の差がつくと、松下幸之助は語っているのだろう。

 

まとめ 

「社員心得帖」に支えられたサラリーマンは多数いる。

新入社員研修の教本として扱う会社もある。

 

僕自身、何度も「社員心得帖」に立ち返っては、悩み苦悩し、試行錯誤する新人時代を過ごした。

 

そしていまとなっては、「中堅社員の心得」パートを読み、自分と対峙している。

少なくともあと5年くらい、この本にお世話になりそうだ。

 

僕がサラリーマンでいる限り「社員心得帖」は、必須のバイブルであり、多くの若者の悩みを解決に導く”大人の道徳の教科書”だ。 

 

ぜひ、若い人は手にとって読んでみてほしい。 

仕事というものが、働くということが、生きるということに対する価値観が少しずつ変わっていくはずだから。

 

共に頑張りましょう。

 

今日はこんなところで。 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

    

−書き手−

キャリアコンサルタントのはるきち(@harukichi_macho) 

 

↓本日紹介した松下幸之助「社員心得帖」

社員心得帖 (PHP文庫)

社員心得帖 (PHP文庫)

 

 

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