「会議って、バカな質問できないから、俺ら新人は何も喋れないよね…」
そんなことを、多くの新人は思い込んでいるはずだ。
かくいう僕も、入社して3年くらいはそんな感じだ。
流石に、新入社員が入ってそうそう会社の会議で意見を発言し、
「それイイね、君の案でいこう!」となったら、逆に不安だ。
そんなワケで、僕ごときが物申すには3年要した。
それから、サラリーマンとなっては現在8年目となり、会議で質問することは増えたし、自分で会議を運営する経験もかなり詰んできた。
その経験の中で、会議ではなるべく”バカな意見”をするように心掛けている。
なぜなら、会議ではバカな意見を言うことにより、質の高い結論へと導けると考えるからだ。
会議の役割
会議とは、ビジネスにおいて関係者が集まりビジネス上の課題や問題について意見を出し、相談することだ。
会議を開催するということは、何か課題や問題があり、それを解決するために意見を出し、結論を出して会社の利益に繋げることが最大の目的である。
つまり、会議に参加して何も意見を出さないということは、会議に参加していないのと同義になってしまう。
だから、何でもいいから意見を出すことが重要なのだ。
なぜ、何でも意見を出すことが重要なのか?
バカな意見も会議を活発にする
会議において、どんな意見も会議者には様々な気付きを与える。
たとえば、僕の最近の会議だ。
工場での生産トラブルが発生し、原因追求のために意見出しを行う会議だ。
様々な意見が出つくし、僕はこういった。
「このトラブルの原因を追求する目的って、何のためでしたっけ?」と。
みんな、ポカンとした後、各々が話しはじめた。
Aさん「再発防止のためです」
Bさん「原因が分からないと次の生産に影響するから」
Cさん「いや、この原因を追求しないといけないのは、来月の生産でリスクを追った状態で生産が不可能だからだよ」
僕「なるほど、ではこの原因は来月の生産までに解明すべき重要課題であり、僕らの部署が急務でやるべき仕事なんですね」
上司「うん、そうだよ。だから原因について仮説検証を来月までに全部終わらせ、解明したいから協力してやろう」
全員「わかりました」
こんな具合に、突拍子もないバカな意見は、議論を急激に加速するのだ。
そして、全員が意見しやすく、目合わせができる。
議論がしっかりとした結論へと導かれるのだ。
もちろん、全くの的はずれな意見はダメだ。
たとえば会議で「部長、昨日の晩ご飯は何食べました?」と聞いても、これは結論には到達しえない。
なぜなら、問題解決には不要な話であり、論点が全くズレているからだ。
会議の趣旨にそぐい、課題や問題を解決するために意見をする。
それが思い浮かばないなら、コチラの記事で質問力と意見を出す簡単な方法を紹介しているから、ぜひ読んでほしい。
バカな意見でも発言するには?
結局、会議では意見の積み重ねで結論を導く。
だから、意見が少ないと良い結論にたどり着けない。
意見を発言する人はそれだけで価値がある。
だけども、意見を発言するのは正直怖い。
人に否定され、恥をかきたくない。
そんな人のために、どうすればバカな意見でも発言できるようになるか、僕なり考えを伝えたい。
まず、人はそこまで自分のことをバカにしないことを知ってほしい。
直接、「お前バカな意見なんていうな」といわれることは滅多にない。
仮に、そんなこと言ってくる人がいたら、その人が間違っている。
なぜなら、冒頭に説明したように、”会議に参加して何も意見を出さないということは、会議に参加していないのと同義になってしまう”からだ。
その人は、会議のそもそもの目的を理解していない可能性が高い。
それでもしつこければ、
「無知ですみません。でも、これが僕に出せる精一杯の意見なんです。不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません」
と謝れば、たいていの場合は相手の気は収まるだろう。
次に、バカな意見でもいい続けることで質が上がっていく。
会議で意見をいう力は、量質転化が起きる。
たくさん会議で意見をいってくうちに、意見の質が高まるのだ。
”意見をいう”とは、少なからず相手の話を聞いたり考え、自分なりの答えを出す作業だ。
この作業は訓練すれば、誰にだって高めることができる能力だ。
バカな意見だと人から蔑まれても、気にすることはない。
意見を出さない、会議に存在していない人よりマシだし、1年もこのスタンスで会議を積み重なれば、会議での発言力はかなり向上する。
だから、会議ではバカな意見をいうことにより、全員の目合わせを行い結論へと導くと信じ、やめてはならない。
そして、自分が会議を主催して意見を出し合う場面で、積極的にバカな意見をいえば場を和ますこともできる。
共にがんばりましょう。
以上。
今日はこんなところで。
−書き手−
キャリアコンサルタントのはるきち(@harukichi_macho)
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