リバキャリ

リバキャリ‐Reverse Career‐

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Reverse career

仕事は「己が下手さを知りて一歩目」であり、本当の成長はそこから始まる

「仕事を通して成長したい」

4月となり、新入社員はそんな想いで業務に励む人も多い。

 

成長を追い求める気持ちはわかる。

キャリアコンサルタントの立場でいうと、

人生は仕事だけで決まらないので、どうか生き急がないでくれ。

 

とはいえ、僕も7年前に新卒で入社した際に、

「よっしゃ、仕事で成長しまくるぜ!」と、意気揚々だった。 

身も蓋もなくてスマン。

 

意識だけは高い、活きが良い若造だったと自負している。

そんな僕が、社会人として7年働いて気づいたことがある。

 

成長する上で欠かせないことは、

己の能力のなさを自覚し、下手さを知ることなのだろうと。

 

意識は高いだけで、仕事は並のことしかできない人間だった。

上司からすれば、”非常に扱いにくい人間”である。

 

そんな僕が、会社の花形部門である新製品の立ち上げを行う部署で働けたり、社内表彰を何度もされ、業績評価では最高評価を頂けるようになった。

 

これを成長と呼べるものか分からないが、少なくとも”僕は変わった”のである。

 

そのきっかけは前述した通り、

己の能力のなさを自覚し、下手さを知ることだった。

 

どういうことか?

 

 

己が下手さを知りて一歩目の意味

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スラムダンクより

下手糞の

上級者への

道のりは

己が下手さを知りて一歩目

スラムダンクより

 

”己が下手さを知りて一歩目”とは、スラムダンクに出てくる言葉である。

バスケ部の顧問である、安西先生が桜木花道に伝えた言葉。

 

自分の能力が不足していることを自覚し、初めて成長に向けたスタートラインに立てるという意味だ。

 

己が下手さを知った社会人1年目

仕事ができるようになりたいのであれば、色々と試行錯誤し、 自分の能力不足を自覚すべきだ。

 

入社して1年の間、自信に満ち溢れ「俺にはもっとスゴイことができる」と、自信過剰の僕であった。 

経営コンサルタントが実務で使うような、意識の高い横文字を使ってドヤ顔をした。

「ASAPでお願いしまーす」

「コンセンサス取ってくださいよ」

「この仕事のイシューは何ですか?」

 

現実は無情にも、工場現場で肉体労働の日々 だ。

恥ずかしくて枕に顔をうずめて叫びたい。

 

そんな働きぶりを1年も続けたら、流石にアホな僕でも気づいた。

「自分は口だけ達者で、全然スゴイ人間じゃねぇ…」と。

 

そこから本当の成長が始まったのだ。

 

自分の弱さと向き合ったことで変化した

自分に能力がないことを知った。

能力がない場合、2つの選択肢がある。

 

1つ目は、現状維持だ。

能力がない自分に諦めをつけ、成長からドロップアウトする。

 

2つ目は、能力を身につける。

能力がない自分の弱さを知り、成長を求め一段上のステータスを得る。

 

僕は能力を身につける方を選んだ。

結果として、能力がない自分の弱さを知り、成長を求めて能力を身につけたことは正解だった。

 

能力を身につけるためにやったことは、非常にシンプル である。

仕事で「わからないこと」は「わかるまでやる」だけだ。

自分ができない、理解できない、わからないに事象に対し、粘り強くわかるまでやった。

 

僕は高卒で基礎学力はないけど、「わからないこと」を「わかるまでやる」という作業をやり続けた。

 

その結果、大学で習うような統計解析も少しはできるようになったし、論理的思考力や資料作成能力も身についた。

 

ただ「わからないこと」を「わかるまでやる」という変化を起こしただけなのに。

この変化を起こす上で欠かせなかったのは、紛れもなく能力がない自分の弱さを認めたことだろう。

 

頭が悪いと仕事で能力が身につかない?

これまでの話を聞き、「私は頭が悪いから無理だ」と思う人がいる。

「わからないこと」を勉強するのは、頭が良くないとできないと考えてるのだろうか。

 

確かに学校で教わる勉強では、学力(能力)がない人を”頭が悪い”と呼ぶことはある。

 

だが会社は学校じゃないし、仕事は全く異なる。

仕事の能力は、頭が悪いことで身につかない代物じゃない。

 

仕事の本質は、アウトプットして人の役に立つことである。

いくらインプット(勉強)しても、アウトプット(行動)が無ければ、その仕事に残念ながら価値はなく、能力も身につかない。

 

例えば、究極に美味しいラーメンの作り方を勉強(インプット)したとする。

5年かけ、遂に作れるようになった。

だが、店も出さずにお客に提供しなかったとする。

 (=アウトプットはゼロ)

 

本当に美味しいラーメンを作れたのか、店主以外はわからない。

1mmも人の役に立っていない、ラーメンだ。

別に趣味なら問題ない。

だがこれは仕事だ。

  

仕事ならば、人の役に立たなければ、その仕事に価値はない。

なぜなら、仕事の価値はアウトプット(行動)して人の役に立つことであるからだ。

 

頭が悪いのと、仕事で能力が身につかない間に、

直接的な因果関係はない。

 

問題なのは、アウトプットしないことだ。

どんなに知識をインプットしても、1mmもアウトプットしない限り、

仕事の能力は身につかない。

 

アウトプットを通して仮説検証しない限り、仕事の能力は向上しないのだ。

 

まとめ

今日のまとめ

・自分の能力が不足していることを自覚し、初めて成長に向けたスタートラインに立つ

・能力がない自分の弱さを認め、仕事で「わからないこと」は「わかるまでやる」

・仕事の能力は、頭が悪いことで身につかない代物じゃない

・仕事の価値はアウトプット(行動)して人の役に立つことである

仕事は”己が下手さを知りて一歩目”であり、本当の成長はそこから始まる。

人生はゲームのようにやり直しがきかない。

後悔のないよう、行動してゆくべきだろう。

 

最初から「勇者の剣」を持っている社会人などいない。

僕も「ひのきぼう 」を持ち、ほぼ裸一貫でスタートした。

そこから、自分の弱さを認めてレベルアップを目指してきた。

 

僕にできて、あなたにできないことはない。

共にがんばろう。

 

以上。

今日はこんなところで。 

 

−書き手−

キャリアコンサルタントのHARUKICHI.(@harukichi_macho) 

 

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