「どうせ働くならば、仕事を楽しみたい」
人生のほとんどの時間を仕事に捧げ、働く人も多い。
僕もその一人である。
多くの時間を費やす、”仕事”。
この仕事が楽しければ、どれほど幸せなことか。
無情にも、日本では働く人の多くがモチベーションが低い。
多くの人の働くモチベーションは、「給料がもらえるから」だそうだ。
間違いではない。
誰だって、まずは”生きるために働き”、給料を貰う必要がある。
この記事にもそう書いた。
だが、生きるため”だけ”に働くのは、正直ごめんだ。
みんな、働くために生まれてきた訳じゃない。
では、どうすれば仕事を楽しみ、人生を充実させられるのか。
働く目的をどこに設定するかで仕事への姿勢が変わる
イソップ寓話でこんな話がある。
旅人がある町を歩いていると、
汗をたらたらと流しながら、重たいレンガを運んでは積み、運んでは積みを繰り返している3人のレンガ職人に出会いました。
そこで旅人は「何をしているのですか?」と尋ねると、その3人のレンガ職人は次のように答えました。
1人目は、
「そんなこと見ればわかるだろう。親方の命令で“レンガ”を積んでいるんだよ。暑くて大変だからもういい加減こりごりだよ」と。旅人はその男に慰めの言葉を残して、歩き続けました。
2人目は、
「レンガを積んで“壁”を作っているんだ。この仕事は大変だけど、金(カネ)が良いからやっているのさ」と。旅人はいたわりの言葉をかけました。
3人目は、
「レンガを積んで、後世に残る“大聖堂”を造っているんだ。こんな仕事に就けてとても光栄だよ」と。旅人は、男に励ましの言葉を残して、歩き続けました。
3人のレンガ職人は、それぞれ「レンガを積んでいる」という仕事内容は同じで、賃金も変わらない。
しかし、それぞれの働く”目的”が異なっている。
1人目は、嫌々働いているような、指示待ち人間タイプ。
言われたからやる。言われなければやらない。
ただ“レンガ”しか見えていない。
このレンガが何になるかすら、分かっていない。
働く目的はとりあえず生きるため。
仕事は生きるために仕方なく、そんなとこだろう。
2人目は、“お金のため”に頑張って働くタイプ。
レンガを積み、”壁”が見えている状態だ。
「もっとお金になる仕事はないか」と、頭の中は金のことばかり考えている。
生活費を稼ぐのが目的だ。
3人目は、
「後世に残る“大聖堂”をつくり、町中の人を笑顔にするため」
という志を持ち、”大きな目的意識”を持って働くタイプ。
仕事を“使命”と感じている。
後世に残る事業に加わり、世の中に貢献できている自分に、喜びを噛み締めている。
この中で一番モチベーション高く仕事をしているのは、明らかに3番目の職人である。
大きな目的が定まっており、その目的を果たすためにどのような貢献ができるのかを考え、その仕事に関わる姿勢がある。
同じ仕事をやっても、自分の目的の捉え方により、仕事が苦しいものか楽しいものになるかを決定づけるだろう。
大きな目的を持つ人ほど、仕事は楽しくなる。
そして、実はこの話には続きがある。10年後にこの3人はどうなったか。
1人目は相変わらず文句を言いながらレンガを積んでいまた。
2人目は、賃金は高いけど危険の伴う屋根の上で仕事をしていました。
そして3人目は、現場監督として多くの職人を育て、出来上がった大聖堂には彼の名前がつけられたんです。
どうせ働くならば、3人目のようなレンガ職人になりたい。
人から認められるような仕事をしたい。
そう思う人は多いはずだ。
したがって、この話の教訓は、「大きな目的を持てば、仕事の苦しみが楽しみに変わり、人生が必ず充実する」のだろう。
仕事において、人生において、目的をどこに設定すべきか。
いま一度、考えなおしてみるのも悪くない。
以上。
今日はこんなところで。
−書き手−
キャリアコンサルタントのはるきち(@harukichi_macho)
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