僕は「笑っていいとも!」という番組が大好きだった。
お昼のお茶の間を、約32年支えた番組だ。
司会者のタモリさんにとっては、生涯の仕事であり、名司会者としても歴史に刻まれた。
そんなタモリさんが番組で語る、「やる気のあるものは去れ!」という言葉を知っているだろうか?
若い人のキャリア形成に大きな学びを与える言葉だったので、本日はこちらについて紹介する。
やる気のあるものは去れ」とは
「笑っていいとも!」の”じっくり話し太郎”というコーナーで、林修先生が紹介した言葉だ。
元を辿ると、2014年4月21日のニッポン放送『タモリの「われらラジオ世代」秘蔵版』で、初のレギュラー番組だったオールナイトニッポンをしていたタモリさんがいった言葉だそうだ。
タモリさんは、その当時年始に「やる気のある者は去れ」とスタッフにいった。
なぜタモリさんは、常識とは真逆のようなことをいったのだろうか。
やる気があるからやる奴がダメな理由
その理由は「“頑張って仕事します!”という奴は暑苦しい」と指摘した上で、「やる気のある奴は物事を中心しか見ていない」と語った。
お笑いっていうのは、大体、周辺から面白いものが「アレ?」ってなったとこから広がっていくのにそれに気づかず、視野が狭くなる」そうだ。
確かに、過度なやる気で舞い上がり、自分の事だけで周りが見えていない人もいる。
林修先生もこう語る。
うちの業界(塾)と一緒で、たまに若い先生なんかで、「僕は教えることが天職なんです!」と、やる気がある先生に限って、本当に授業がひどいんですよ。
見えてないんですよ。
生徒を見て、生徒に応じて変化させて授業ができないんですよ。
「俺はこうなんだ、すごいだろ、付いてこい!」っていう暑苦しい授業をやるんですよ。
「笑っていいとも!」林修先生 より
やる気があるとは、自分本位に頑張るのは間違っていると伝えたいのだろう。
過度なやる気と憧れは、理解されずに人のためにならない。
かつての藍染惣右介もこう語る。
さらに、タモリさんは”若い内は好きを仕事にするな”と語った。
若い内は好きを仕事にするな
以前、僕の記事でも好きを仕事にすると長くは続かないと書いた。
前提としては、よっぽどの覚悟と根性がない限り、好きを仕事にすると本当に痛い目にあうという話だ。
もし好きを仕事にするなら、寝食を忘れて安月給で少なくとも石の上にも三年、耐えなければロクに飯すら食べていけないのだ。
タモリさんもこう語る。
若いときって、仕事を選んでられないんだよね。
色んなくる仕事を一応やってみるって、大切なことじゃないですかね。
やりたいことが見つからないっていうけども、当たり前じゃないですかね。
やってみてでしょ。
やっていく内にやりたいことが分かってくるでしょ。
ムダなことばかりやった方がいいですよ。
若い内はムダがないから。
「笑っていいとも!」タモリさん より
若い内はどんな仕事も、将来どこかで役に立つし、何よりも色んな経験をしないと、自分の本当にやりたいことに気づけないのだろう。
この言葉を聞き、僕は「ちはやふる」のあるシーンを思い出した。
だから、無理してやる気も必要ないし、好きなことを仕事にする必要もない。
いま、目の前にある仕事に、本気になるべきなのかもしれない。
以上、タモリさんから学ぶ、仕事で「やる気のあるものは去れ!」という話でした。
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今日はこんなところで。
−書き手−
キャリアコンサルタントのはるきち(@harukichi_macho)