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トヨタの労使協議会から、「なぜ若手が退職するのか」を考える

 

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「なぜ若手が退職するのか」を考える

 

どうも、キャリアコンサルタントのはるきち(@harukichi_macho)です。

今日は、トヨタの春闘から読み取る、「なぜ若手の離職が止まらないのか」について個人的な見解を述べます。

 

トヨタといえば、日本で時価総額が最も大きい会社です。

つまり、日本で一番の大企業ということです。

その額、なんと約23兆円。

 

2位のソフトバンクグループの時価総額が約11兆円ですから、その倍ということになります。

 

これほどの大きな会社が、YouTubeのトヨタイムズにて、春の労使協議会について動画をアップしていました。

 

その動画こちら。

www.youtube.com

 

本日は、このトヨタの労使協議会の中で議題にあがった、若手の退職問題に焦点を当て、書いていきます。

 

●目次

 

新しいことに挑戦させてくれず、嫌気をさす若手社員

サラリーマンであれば、大きな企業に入りたい人は多いと思います。

ましてや、日本で一番の大企業となれば、入社したい人は多いはず。

 

そのトヨタですら、若手の退職がいるそうです。

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トヨタイムズより引用

 

組合員の代表の方々からは、このような発言が動画でありました。

(前向きに常識を超えて新しいことに挑戦する職場がある一方で)

組合員が何かを変えようと上司に相談した際、

部署の守備範囲を超えるものになると、

 

他部署から「なぜやるのか?」「何かあったらどうするのか?」といった、

次々と説明を求められ進みにくいのが実情です。

 

トヨタイムズより引用

 

失敗を恐れず、自分が新しいことに挑戦する際、人から何度も「なぜやるのか?」と聞かれる度に若手はやる気を失くす傾向にあります。

 

その結果、やる気のなくなった若手は、ただ業務をこなすだけの鬱憤とした日々を過ごすことになります。

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トヨタイムズより引用

 

それを繰り返す内に、「何も変えられない」自分の自己否定が高まっていきます。

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トヨタイムズより引用

 

先輩・上司から「なぜやるのか?」と質問される度に、「この人たちは何も変える気がない」と気づき、やる気がどんどんなくなるのです。

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トヨタイムズより引用

あくまで、一部の職場だけの話だとは思うのですが、こうした職場環境は日本にたくさん存在していると感じています。

 

もちろん、トヨタほどの大企業の場合、関連する取引先への影響や社内の関連部署への調整が膨大となるため、NOと言わざるを得ないことが多々あるのだと思います。

 

中小企業のように資金力がない会社であれば、費用面での制約や昔ながらの慣習に乗っ取ることが多く、「予算がないからやめろ」「これまで通りの方法でやれ」と言われ、諦めざるえないことがあります。

 

そんな環境下の若手社員は、会社で働くことに嫌気がさすと思います。

 

自己成長を求める若者たちにとって、挑戦できる環境が魅力的

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トヨタイムズより引用

前述した「挑戦できない環境」にいる若者は、「このまま、この職場にいたらヤバい」と危機を感じます。

 

年功序列が崩壊していき、終身雇用も失くなると言われている日本です。

 

組合に守られていても、今後、中途入社率を50%に引き上げようとしているトヨタにいたら、「自分が使えなかったらクビにされる」と不安を感じるのは無理もないと思います。

 

そして、会社を辞めていく若者がいるのです。

彼らは大手を辞めてどこにいくのか?

 

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トヨタイムズより引用

辞めていく若者の多くは、自分に仕事の裁量を持て、好きなことがやりやすい「スタートアップ」に転職します。

 

スタートアップでは、会社としての仕組みが未完成な所が多いので、「なぜやるのか?」よりも「まずやってみろ」とスピード感を求められる職場環境です。

 

自己成長を願う若者たちにとって、ピッタリな職場環境だったのです。

 

上司や先輩が耳を傾けて若者に寄り添えば、若手は辞めずに済む

動画では、組合側から若者の退職について経営陣に投げかけると、経営サイドから思わぬ反応がありました。

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トヨタイムズより引用

トヨタの山本執行役員からは、「役員として申し訳ない」と、若手の退職について謝罪するシーンがありました。

 

彼いわく、一部の若者からは「(入社して)こんなはずじゃなかった」というコメントがあったそうす。

 

その若者は「自分で手を動かして開発の仕事をしたい」と述べており、「トヨタでは調整業務・会議が多い。自分の時間がなかなかない」と語ったそうです。

 

それを受け、山本執行役員はこう語ります。

「役員・部長になっても一人ひとりの社員に寄り添って、

働き方そのものや期待値を聞くという作業をしないとダメじゃないかということ。

外の会社がどういう働き方をしているのかを、現場に行って我々がもっと勉強しないといけないと思っています。」

 

トヨタイムズより引用

 

環境不満を抱く若者に対し、何が不満でどうしたらその不満を解決できるのか、上司・先輩が一緒になって考えることがとても大切ということです。

 

きっと、辞めていく若手社員の本音は、「自分の好きな仕事が今の職場でやれないこと」ではなく、「自分を理解してくれる人が今の職場にいない」ことだと思います。

 

待遇や仕事内容の不満以上に、自分の主張を理解してくれない人間関係のストレスは大きいのです。

そこから開放されたい気持ちが、職場を変える手段を取っているに過ぎないのです。

 

まとめ

トヨタの労使協議会から、「なぜ若手が退職するのか」を考える記事でした。

 

若手が辞めてしまう理由は様々ですが、自分が考える理由は以下の通りでした。

 

「なぜ若手が退職がするのか?」

 

「自分の好きな仕事が今の職場でやれないこと」ではなく、「自分を理解してくれる人が今の職場にいない」から

 

 

キャリアアップや自己成長を目指して転職する道も否定はしません。

ですが、今の職場で自分がストレスなくは働けるのであれば、それに越したことはないと思います。

 

「やりたいこと」を追い求める幸せだけでなく、「やるべきこと」を周りに認めてもらう幸せもあるということ。

 

 

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−書き手−

キャリアコンサルタントのはるきち(@harukichi_macho)