「夢をかなえたい、夢を諦めたくない」
大人になったいま、もし若者にそう聞かれたら、なんて答えればよいのか。
「夢なんてかなわない」
「大人なんだから夢よりも現実をみよう」
「夢をかなえられる人は一握りの人間だけだよ」
諦めじみたセリフが羅列されたが、”大人の本音”はそんなものだろう。
だが、小説の世界では違う。
僕が読んだ、水野敬也:著の「夢をかなえるゾウ」は、”大人の本音”はむしろ非常識だった。
現実世界では否定しがちな意見も、小説では肯定してくれる。
もしかしたら、人に夢を相談するよりも、「夢をかなえるゾウ」を読んだ方が、
建設的なアドバイスを得れるのでは?
では「夢をかなえるゾウ」とは、どんな話か?
夢をかなえるゾウとは?
「夢をかなえるゾウ」とは、一言でいうならば、夢をかなえるための哲学書だ。
主人公は現状に問題を感じながら、人生を強く変えたいと願い、平凡な生活を送っている。
ある時、象の神『ガネーシャ』と出会う。
ガネーシャは、
「ワイの言うこと聞いといたら、アンタ絶対成功するわ。」
と謎の宣言をする。
「夢をかなえるゾウ」より
その後、主人公はガネーシャから毎日課題を命令され、成功を掴むために人生を変えようと奮闘する物語である。
では、「夢をかなえるゾウ」に出てくる30の教えを紹介する。
夢をかなえる30の教えとは?
ガネーシャが語る、30の教えを順に並べていく。
夢をかなえるガネーシャの教え30
1:靴を磨く
2:コンビニでお釣りを募金する
3:食事を腹八分におさえる
4:人が欲しがっているものを先取りする
5:会った人を笑わせる
6:トイレ掃除をする
7:まっすぐ帰宅する
8:その日頑張れた自分をホメる
9:一日何かをやめてみる
10:決めたことを続けるための環境を作る
11:毎朝、全身鏡を見て身なりを整える
12:自分が一番得意なことを人に聞く
13:自分の苦手なことを人に聞く
14:夢を楽しく想像する
15:運が良いと口に出して言う
16:ただで貰う
17:明日の準備をする
18:身近にいる一番大事な人を喜ばせる
19:誰か一人のいいところを見つけてホメる
20:人の長所を盗む
21:求人情報を見る
22:お参りに行く
23:人気店に入り、人気の理由を観察する
24:プレゼントをして驚かせる
25:やらずに後悔していることを今日から始める
26:サービスとして夢を語る
27:人の成功をサポートする
28:応募する
29:毎日、感謝する
30:*29項目を毎日続ける
*30.は、はるきちが追加
30.に関しては、当たり前かも知れないが、これを数日やそこら行動したくらいじゃ効果はない。
正直、僕もすべてはやれてないが、3つだけは今も継続して取り組んでいる。
つまり僕が実践し、 それなりの効果を裏付けた3つの教えをあなたに共有したい。
夢をかなえる即効性がある3つの教え
①人が欲しがっているものを先取りする
『ビジネスが得意なやつは、人の欲を満たすことが得意な奴』
人にはどんな欲があって、何を望んでいるのか、そのことが見抜けるやつ。
世の中の人たちが何を求めているかが分かる奴は、事業始めてもうまくいく。
上司の欲が分かっている奴は、それだけ早く出世する。
「夢をかなえるゾウ」より
これは、本当にそのとおりだった。
基本的に、誰かを助けたいとか人の悩みを解決したい、この動機は大事だ。
自分のことしか考えられない人に、人を喜ばせようという価値は生まれない。
自分が会社のため、世のために喜ばせようという動機と行動が、ビジネスマンとしての価値を高める。
もし会社のために頑張れないときは、会社が分かってくれないと嘆くのではなく、
「会社に必要なこと」を自分が分かっていないと考えた方が前向きだ。
②決めたことを続けるための環境をつくる
本気で変わろうと思うたら、意識を変えようとしたらあかん。
意識やのうて『具体的な何か』を変えなあかん。具体的な何かをな。
「夢をかなえるゾウ」より
「人が変わりたい」と、いくら願っても変わることはできない。
どんなに素晴らしい「決意」をしても、翌日には80%その「決意」が薄れる。
そのまた翌日には、さらに80%の「決意」が薄れる。
3日立てば、「決意」したことすら、忘れるだろう。
重要なのは、決意したならば、すぐに行動に移すことだ。
人が変わるためには3つの方法しかない。
人間が変わる方法は3つしかない。
1つ目は時間配分を変えること。
2つ目は住む場所を変えること。
3つ目は付き合う人を変えること。
どれかひとつだけ選ぶとしたら、時間配分を変えることが最も効果的。
人は1日の時間の使い方を変えたり、居住環境や職場環境を変えたり、 付き合う人を買えることで、変わることができるのだ。
裏を返すと、「変わりたい」と考えている人が上記3点のうち、1つも実現しなければ何も変わらない。
時間の使い方や職場、人間関係を構築するための「環境」を変えることが大事なのだ。
③毎日、感謝する
自分の中に、たりひんと感じることがあって、
そこを何かで埋めようとするんやのうて、自分は充分に満たされている、
自分は幸せやから、他人の中にたりないもんを見つけ、そこに愛を注いでやる。
この状態になってこそ、自分が欲しいと思ってた、お金や名声、それらのすべてが自然な形で手に入るんや。
だってそやろ? 自分らは、お金も、名声も、地位も、名誉も、自分で手に入るおもてるかもわからんけど、ちゃうで。むしろ逆やで。
お金は他人がお前にくれるもんやろ。名声は、他人がお前を認めたからくれるもんやろ。全部、他人がお前に与えてくれるもんなんや。
「夢をかなえるゾウ」より
「毎日、感謝する」
大事なことだ。
現代は、モノや情報があふれた時代となり、感謝しずらい世の中である。
昔のように、モノや情報が不足して、お互いを助け合い、「お互いさま」と相手を気遣う精神が軽視されている。
道が分からなかったらスマホで調べて、分からなくて困ったらググればいい。
人との距離がIT化により、少しずつ離れていく。
人と顔をあわせてコミュニケーションを取ることが減る中、人の気持ちが分からない人も増えているのだ。
「人の気持ちが分からない=感謝ができない」
これだけ便利な世の中になってしまった副作用である。
感謝せず「当たり前」が蔓延している。
「ありがとう」の対義語は「当たり前」だ。
だから毎日生活する中で、いかに「当たり前」と考えずに「ありがとう」と感謝をすることができるか、重要なのだ。
まとめ
・自分が会社のため、世のために喜ばせようという動機と行動が、ビジネスマンとしての価値を高める
・人は1日の時間の使い方を変えたり、居住環境や職場環境を変えたり、 付き合う人を買えることで、変わることができる
・毎日生活する中で、いかに「当たり前」と考えずに「ありがとう」と感謝をすること
そして最も大事なことは、これらを「継続」することだろう。
夢がかなうまで、自分が納得するまで、挑戦すればよいのだ。
夢をかなえる30の教えは、有象無象なんかではない。
挑戦するのに必要な起爆剤だ。
誰かにあなたの夢を否定されても、気にすることはない。
自分の気が済むまで、やり抜けばよいのだ。
人の夢は永遠に終わらない。
以上。
今日はこんなところで。
−書き手−
キャリアコンサルタントのHARUKICHI.(@harukichi_macho)
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