仕事でつまづくことは誰にだってある。
「こんなはずじゃなかったのに…」
そんな想定外のトラブルは仕事につきものだ。
学校だったら、先生が何も言わずに助けてくれるし、親が責任を持って守ってくれた。
だけど社会に出たら違う。
ほとんどのトラブルとその悩みは、自分で解決しないといけないし、責任も自分で負うことがほとんど。
これを自由と捉える人もいれば、生きづらいと考える人もいるだろう。
いずれにしろ、自分で解決する能力がないと、非常に生きづらいことは確かだ。
学校では、問題の解き方を教えてくれても、問題に直面した際の立ち直り方は教えてくれない。
義務教育とは、何と無責任なのだろうか。
と、思ってしまうのは僕だけか。
仮に僕だけだとしたら、言論に責任を持つ意味を込めて、問題に直面した際の立ち直り方を発信するから許してほしい。
今日は僕が社会に出て8年、仕事でつまずいた際に自問自答して例を紹介したい。
この自問自答は、おおよその悩みに対して有効な処方箋であり、何よりも簡単な問いかけだから、ぜひ参考にしてもらいたい。
仕事でつまずいた際にを役立つ、簡単に悩みを解決してくれる自問自答
①ちょっと削ったらできないか?
仕事で全部を完璧にやろうとすると物凄く大変だ。
言われたことを全てやろうとせず、仕事の目的を確認し、重要度が高いところ作業を先にやろう。
重要度が高い作業を終えた後、完成した仕事を先輩・上司に見せると「これでOK」を貰えることが実に多い。
仕事の重要度を見極める方法がわからない方は、
考えすぎて仕事が遅い人は、パレートの法則を知れば、鬼速で仕事が終わるを読んでいただきたい。
②成功者には誰でもこういう時があるのでは?
仕事で辛い時、苦しい時、僕はこう考えるようにする。
「成功している人は、すべからず辛い思いをして、努力している」と。
結果が出ない、努力が認められない、そんな時はイチローの言葉を思い出しては立ち直ったりする。
努力は最終的に裏切ることはない。
それについては「ロングテールを知れば、無駄な努力は何一つないと気づき、何事にも手を抜かなくなる」に書いた。
③お金をかけたらできないだろうか?
僕はPCスキルが全く身についてなかったので、社会人になりとても仕事で苦労した。
いまでこそ、ブラインドタッチなどはお手の物だが、新人の僕はキーボードを人差し指二本で文字を入力していた。
1000文字打つのに2時間以上かかってしまい、会議の議事録なんかは論外だった。
このままではマズイと思い、自分の初ボーナスでMacbookを購入した。
併せてマイクロソフトオフィスのエクセルやワード、パワーポイントも。
会社の仕事以外でも、パソコンをいじるようになり、気づけば1年ほどですぐにPCスキルが身についた。
お金をかければ、スキルを身につけることが可能だと知った。
仕事で困ったことも、お金をかければ解決できることを知ったのだ。
④時間を変えたらできないか?
仕事を自由に裁量をもって変えることができるならば、時間割を変えてみることは有効だ。
午前中の朝眠い時には簡単な仕事を済ましてみたり、逆に資料を集中して作ってみたり、打ち合わせを入れてみたりと試行錯誤やってみてほしい。
自分のスタイルがあることに気づき「朝は頭が回らないから単純作業の仕事を入れよう」といった効率的な働き方をみいだせる。
ちなみに工場で働く生産技術エンジニアの僕は、こんな仕事スタイルだ。
午前;朝コーヒーを飲んで頭を冴えた状態で、
・資料作成
・打ち合わせ
・電話による調整業務
午後;昼ごはんを食べて少し眠いので、
・単純作業(データ処理/整理)
・雑談
・アイデアや企画立案
(仕事を通して実現できる楽しいコト考える)
・スケジュール確認や業務進捗確認
その他スキマ時間(移動や休憩の片手間);社用携帯でメール処理
こんな感じに時間を使うのが、僕にとっては最も効率的な働き方だと気づいたのだ。
生産性を上げたいと悩むのであれば、仕事に取り組む時間を見直してみてはどうだろうか。
⑤1年後もこの状況が果たして続くのか?
「いま、1年前の悩みを言えますか? 言えたとして、それにいまも悩まされていますか?」
ほとんどの人はこの問に「NO」と答える。
受験でも就活でも、おおよそ1年で解決する。
解決しないとしても、全く同じ内容で悩むことはまず、ない。
つまり多くの悩みは、1年でキレイさっぱり何事もなかったかのように、消滅する。
いま悩んでいることは、来年のいま、99%の確率で悩んでいない。
そう思って僕はいつも「いま悩んでいることは1年後に悩んでないよな」と開き直っては元気になっている。
⑥もっと細分化したらできないだろうか?
大きく物事を考えることは大事だ。
仕事で「じゃあ先方への自社商品の提案作成よろしく!負けられないコンペだから気合い入れろよ!」とお願いされると、
「(´;ω;`)ウッ…」となる。
人は分からないと判断した途端、急に不安といったネガティブな感情に苛まれる。
これはホメオスタシスとよばれ、人は生存本能により危機を避けるため、不安に敏感な生き物だからだ。
だから、この不安をなるべく小さくするために、原因を細分化する。
「どんな資料作成を作ればわからない…」という不安は、どんな資料を作ればいいか分かれば不安は消える。
だから資料を作る仕事を細分化し、どんな資料を作るべきか自分が納得すればいいのだ。
簡単にビジネス文書を用いて資料を細分化することは、社会人になる前に勉強すればよかった、ビジネス文書の書き方を参照願いたい。
⑦できる部分だけ、すぐにやって見せることはできないか?
無理して全ての仕事を終えてからフィードバックをもらうのではなく、できるところまですぐにやって見せ、その後に先輩や上司に相談してみよう。
自分の仕事能力を把握する上で非常に重要で。先輩や上司からすれば「コイツはここまでは自分でやれるけど、この先がわからないのか」と分かる。
また、仕事の指示や説明が不足している気づきを与えたり、教育方法の見直しに繋げることができ、組織力の向上に貢献できる。
だから、できる部分だけすぐにやって見せてしまうことを僕は肝に命じている。
⑧他の人に協力をお願いできないだろうか?
最も仕事でつまずいた際に必要なことは、他の人に協力をお願いすることだ。
自分一人で解決できる仕事は、限られている。
一人でずっと悩んで解決する仕事を僕は見たことがない。
さっさと先輩や上司に相談して、解決の糸口を見つけ、動き出したほうがいいのだ。
1時間考えても分からないことは、10時間経っても分からない。
だったら、人に聞くなり助けを求めたりすべきだ。
その方が何倍、何十倍もはやく仕事の悩みが解決するだろう。
現に僕がそうだった。
仕事のやり方がわからず途方に暮れても、先輩や上司だって聞かれなければ助けることはできない。
それもそのはず。
会社は学校と違い、手取り足取り一方的に授業してくれる先生など存在しないからだ。
他の人に協力をお願いする上ができなかったり、人に聞くことができない人は、ものすごく損をしているのだ。
僕はいつも念頭にこの考えを起きながら、人に助けを求めては仕事の悩みを解決している。
まとめ
仕事でつまずいた際に役立つ、簡単に悩みを解決してくれる自問自答8個を羅列した。
僕がサラリーマンを8年経験した上で、いまでも活用している考えだ。
もちろん、この考えを無理に押し付けるつもりは毛頭ない。
業種や職種によって、使えなかったり使えたりすると思うからだ。
それでも、仕事でつまずく際の参考になれば、これ以上の喜びはない。
今日はこんなところで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
−書き手−
キャリアコンサルタントのはるきち(@harukichi_macho)
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