「人のことさ、笑顔にしたいって言って、スタンドアップやっているかもしれないけど」
「一緒にさ、普段住んでる人をさ、笑顔にできない人がさ」
「これから先さ、何百人、何千人って人の前でさ」
「人のこと笑顔にできるわけ
ねぇじゃん!
ナメんのもいいかげんにしろよ!」
と、先週のテラスハウスで、女子プロレスラーの花が言った。
スタンドアップコメディーを、生業にしようと夢見る快に対しての言葉だった。
この二人の決定的な差は、
・目の前にある仕事を本気でやる人
と、
・自分のやりたい仕事がくるまで本気になれない人
を見ているようだった。
僕も社会人になり8年、様々な人をみてきた。
老若男女、パートからアルバイト、正社員の様々な人と働いた。
そして、後輩が会社を辞めていく姿を沢山みてきたのである。
そんな経験を踏まえ、やはり目の前にある仕事を本気でやれない人は、やりたい仕事がきても本気になれないと思う。
なぜそう思うのか?
目の前の仕事を本気でやらない限り、やりたい仕事はこない
「下積みなんて必要ない」
「雑用なんてやりたくない」
「無駄な努力をせず、効率的にスキルアップしたい」
そんな考えを持っている人もいるだろう。
「自分には、もっと大きな社会にインパクトを与える仕事が相応しい」と。
そう思った時期が僕にもあった。
だが、この考え方は非常に危険である。
もちろん、夢や志を大きく持ち、多くの人が喜んだり助けることを仕事のモチベーションすることは否定しない。
しかし、将来の仕事に関係ないと決めつけ、目の前の仕事に手を抜くことは間違っている。
雑用でも会社にとって必要な仕事だ。
ただの雑用として機械的にやる人に、みんなが羨むようなやりたい仕事は降ってこないのだ。
もし自分が社長だったら。
目の前の仕事を懸命に頑張る奴と、
やりたくない仕事だからといって、手を抜く奴がいたとする。
どちらにチャンスを与えたいか?
目の前の仕事を懸命に頑張る奴にしか、皆が羨むような大きな仕事は訪れないのだ。
そのための下ごしらえとして、目の前の仕事を頑張る必要がある。
やらされてると思ってやる仕事は努力ではない
仕事を与えられた時、
「上司の命令だから」
「現場の要望だから」
「みんながやれっていうから」
と、”やらされた”と思って働く人がいる。
僕も、過去にそんなことを思って働いたことがある。
自分がやりたい訳じゃないけど、仕方なくやるしかない。
そんな風に仕事をしていた時期があった。
その時期は、何をやっても成果が出ず、不敵されていた。
成果が出なかった理由が、いまなら痛いほど分かる。
”やらされた”と思ってやる仕事は、単なる作業なのだ。
単なる作業をいくら努力しても人は成長しない。
では、どうすばよいのか?
”やらされた”と考えずに、”試されている”と考えるのだ。
そうすることで、一つ一つの仕事が”試されている”ため、全力で取り組める。
毎日の仕事が”やらされた仕事”から”試されている仕事”に変化し、活力が生まれる。
仕事に対して後ろ向きだった姿勢が、前向きになった瞬間、時間が経てば自ずと成果がでる。僕がそうだったように。
まずは石の上にも3年、”試されている”と思って働いてみよう。
やりたい仕事がきてもミスマッチが往々にして起こる
石の上にも3年頑張った頃、やりたい仕事が突如として現れる。
ずっと念願だった憧れの仕事だ。
やりたい仕事に取り掛かると、あることに気づく。
「ん?なんか違うぞ。」
自分が想像したやりたい仕事が、思っていたのと違うことに気づかされる。
例えば、マーケティングの仕事をやりたい人がいる。
「自分の発想力で、いい商品をマーケティングして人々を笑顔にしたい!」と、熱い思いを持っている。
だが、いざ与えられたマーケティングの仕事の蓋を開けてみると、市場調査と名を打った「情報収集・データ分析」の仕事だった。
多くのデータを統計的処理を行い分析し、どのようなニーズがあるかを調べる。
地道な仕事だ。
きっと、「私がやりたいのはこんな仕事じゃない」と思うことだろう。
自分がやりたいと思っていた仕事も、ミスマッチが発生するのだ。
残念ながら、自分のやりたいことが、思い通りの仕事や職業は中々ない。
だが、目の前の仕事を懸命に頑張る奴には、やりたい仕事のミスマッチが少ない。
なぜなら、全てが自分の思い通りの仕事がないことを理解しているからだ。
やりたい仕事のミスマッチが起きたとしても、目の前の仕事を懸命に頑張れるからだ。
それを積み重ねる内に、自分のやりたい仕事が、気づいたら自分のやれる仕事になっている。
やれる仕事の範囲でやりたい仕事ができるようになる。
目の前にある仕事を本気でやれない人は、やりたい仕事がきても本気になれない。
もっというと、目の前にある仕事を本気でやれない人は、できる仕事を増やせず、やりたい仕事をやるのに必要なスキルが身につかないのだ。
まとめ
目の前の仕事に手を抜かないこと。
当たり前のように聞こえて、非常に難しい。
「誰も本気でやってないから自分もいいや」
と、周りに流されそうになることだってある。
だが、どんな環境や不満も、できない不安も最後は自分で決めてゆくしかない。
”やるか・やらないか”そのどっちかを日々、決断し続けるしかない。
自分は、やる人間であり続けたい。
以上。
今日はこんなところで。
−書き手−
キャリアコンサルタントのはるきち(@harukichi_macho)
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